だんだん暖かい季節になってきて、過ごしやすい日が日増しに多くなってきましたね。
人にとって過ごしやすい季節というのは、カビなどの細菌にとっても繁殖しやすく、活動が活発になってくる時期だそうです。
特に洗濯機は家の中でも、カビが繁殖しやすい場所といわれていますが、最近、洗濯機のふたを開けた時に、何となく嫌な臭いを感じたりすることはありませんか?
活発になってきたカビの繁殖が原因かもしれません。
カビが気になる梅雨の時期だけでなく、春先からカビ対策を考える必要がありそうです。
今回は、洗濯機のカビが引き起こす健康被害や、カビの駆除方法、繁殖させないための習慣などについてご紹介します。
洗濯機のカビがあるとどうなる?
最近は、何かしらのアレルギーを持っている人が本当に多いですね。
アレルギーといってもさまざまですが、その中の1つアトピー性皮膚炎は、最近の研究で洗濯機のカビが引き起こしている可能性を指摘されています。
新しく洗濯機を変えたことで、アトピーの症状が改善されたという報告も数多くあり、洗濯機のカビはアレルギーの一因ともいえるようです。
また、カビが繁殖した洗濯機で洗われた衣類を部屋干しすると、カビの菌を室内へまき散らすことになります。
カビを常に吸い続けると、もちろん体にはよくありませんし、過敏性肺炎やぜんそくにもなるといわれています。
洗濯機のカビは、アレルギー以外にもさまざまな病気を引き起こす原因といえるでしょう。
洗濯漕クリーナーではカビは取れない?
市販の洗濯漕クリーナーというと塩素系のものが多いですね。
しかし、塩素の成分は除菌もしっかりしてくれますが、洗濯漕を痛める可能性が懸念されていたり、洗濯機に残る塩素のにおいを気にされる方もいらっしゃるようです。
最近は、体や環境にも優しい酸素系漂白剤のクリーナーが注目されています。
酸素系漂白剤は別名、過炭酸ナトリウムといい、使用後は炭酸ソーダと酸素と水に分解され、環境にやさしい漂白剤です。
酸素系漂白剤は布製品などの漂白以外にも、独特の発泡力で排水管やパイプなどの掃除にも大変効果的です。
洗濯漕のような手の届かないところでも、その発泡力によって黒いカビがきれいに取れると評判です。
おすすめのカビ取り方法
洗濯漕のカビ取りというと、市販のクリーナーがすぐに浮かびますが、自宅にある身近な材料でもカビを駆除することができます。
下記にいくつかご紹介しますので、ぜひ、試してみて下さい。
重曹とお酢でカビ取り
材料
重曹…コップ1杯程度 お酢…30ml
掃除方法
- 洗濯漕には40~50度ほどのお湯を張っておきます。
- 重曹とお酢を洗濯漕へいれ、洗濯機を回し撹拌させます。
- その後、お湯を張ったまま2時間~半日放置し、カビを浮かせます。
- 浮いてきたカビをできるだけすくい取り除いたあと、通常通り洗濯するようにすすぎと脱水を行います。
キッチンハイターでカビ取り
材料
キッチンハイター…300㏄ お湯…60L
掃除方法
- 洗濯機に40~50度ほどのお湯を張り、キッチンハイターを入れます。
- 5分ほど洗濯機を回し、撹拌したあと2~3時間放置します。
- カビが浮いてきたらできるだけすくい取り、すすぎと脱水を2~3回繰り返します。
キッチンハイターは布巾や器の漂白をするため、置いているご家庭も多いですね。
キッチンハイターは、洗濯漕のカビ掃除にも効果を発揮しますが、嫌なにおいが気になる場合に試してみると、においがすっきりと取れ、さらに効果を実感できるでしょう。
ただし、あまり濃い濃度ですと洗濯漕をいためる可能性がありますので、使用量や漬け置きする時間に気をつけましょう。
塩素系の漂白剤は、成分が洗濯機に残りますと肌にもよくありませんので、使用したあとは塩素の成分をしっかり取り除くように気をつけましょう。
普段から心掛けたいカビ対策
洗濯機は家の中でもカビが繁殖しやすい条件がそろっていますので、毎日の心掛けが大事でしょう。
いくら頑張って洗濯漕のお掃除をしても、普段の習慣によって、すぐにカビは増えてしまいます。
下記のようなことに気をつけると、カビの繁殖をぐっと抑えることができますので、ぜひ、実践してみて下さい。
①洗濯前に食べかすなどをなるべく取り除く
衣類に付いた食べカスは、カビが好むエサとなってしまいますので、洗濯前になるべく取り除きましょう。
②洗剤をよく溶かして使う
洗濯漕に残った洗剤もカビが好むエサとなってしまいます。
洗剤はよく溶かしてから使うようにし、必要以上の洗剤や柔軟剤の使用は避けましょう。
③水分を残さない
カビは湿度が70~100%でよく増えます。
脱水後は早く洗濯機から濡れた衣類を取り出しましょう。
また、洗濯後に洗濯機のふたを閉めておいたり、汚れた衣類を洗濯機にいれたままにすることも、洗濯漕の湿度をあげる原因となりますので避けましょう。
④繁殖温度にしない
カビは37度以上でほとんどが死滅してしまいますので、積極的に洗濯機の乾燥機の機能を使うとよいでしょう。
⑤掃除を定期的に行う
洗濯機はどうしてもカビが好む条件がそろってしまうところです。
定期的にカビを駆除し、汚れをためないようにすることが大事でしょう。
まとめ
洗濯漕のカビは、普段からのちょっとした心掛けで、繁殖を抑えることができます。
梅雨前の陽気のよいこの時期に、一度、きれいに洗濯機をお掃除してみませんか?
毎日のお洗濯が爽やかで、より気持ちのよいものになるでしょう。
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