ゴーヤは通年スーパーでよくみかけますが、栄養が一番高いのは6月~8月の夏です。
ゴーヤは苦味が特徴の野菜ですが、その苦味成分やゴーヤのわた・種にはダイエットに有効な効能が含まれていることをご存知でしょうか?
また、野菜は加熱・冷凍により栄養が落ちてしまうものもありますがゴーヤはどうなのでしょう。
今回は、ゴーヤの栄養と効能、ダイエットや肌に良い成分についてまとめました。
ゴーヤの栄養・効能
ゴーヤとは
ゴーヤはウリ科の植物で「ニガウリ」とも呼ばれ、主に沖縄県・宮崎県で多く生産されています。
5月~9月に多く出まわる野菜で、沖縄県では「ゴーヤー」と語尾は伸ばして呼ばれています。
ゴーヤのおもな栄養
・ビタミンC
・ビタミンB1/B2
・カリウム
・食物繊維
効能
ビタミンC
ゴーヤ100gに76mgものビタミンCが含まれ、ビタミンCが豊富といわれているトマトの5倍もの量が含まれています。
ビタミンCの主な効能は、疲労回復・肌のシミ予防や改善・コラーゲン生成促進など肌に良い効果が期待できます。
ビタミンB1/B2
ゴーヤ100gにビタミンB10.05mg・ビタミンB20.07mg含まれています。
ビタミンB1の主な効能は、糖質の分解・脳の活性化・自律神経安定など、ビタミンB2の主な効能は、脂質の分解・解毒作用・肥満予防・白内障予防などです。
体脂肪を分解し肥満を防ぐビタミンB2はダイエットに良い効果が期待できます。
カリウム
ゴーヤ100gに260mg含まれています。
カリウムの主な効能は、ナトリウムの排泄・高血圧予防・尿の排泄促進などです。
食物繊維
ゴーヤ100gに2.6g含まれています。
食物繊維の主な効能は、便秘予防・肥満、糖尿病予防・動脈硬化予防などです。
ゴーヤのわた・種の栄養
ゴーヤのわた・種は食べることが出来るって知ってましたか?
実はゴーヤのわたには、果肉の1.7倍ものビタミンCが含まれているんです。
そしてゴーヤの種には、「共役リノール酸」という成分が含まれていて、脂肪の吸収や蓄積を抑える効果が期待できます。
ふわふわの食感のわたはみそ汁やから揚げに、カリカリの食感の種はおつまみや佃煮にぴったりです!
ゴーヤの苦味成分と効能
ゴーヤの苦み成分
ゴーヤの苦味の正体は、チャランチンとモモデルシンという成分です。
この成分にダイエットに有効な効能が含まれており、美容に敏感な女性の間では注目されています。
効能
チャランチン
チャランチンの主な効能は、血糖値安定・コレステロール値低下などです。
「コロソリン酸」という糖質分解促進成分も含まれていて、チャランチン・コロソリン酸は「植物インスリン」とも呼ばれています。
ゴーヤには、ダイエットだけではなく糖尿病に悩むかたにもうれしい効果がたくさん含まれていますね。
モモデルシン
モモデルシンの主な効能は、胃の消化促進・胃腸粘膜の保護・コレステロール値低下などです。
ゴーヤは加熱・冷凍で栄養は変わる?
加熱による栄養変化
ビタミンCは加熱に弱い成分ですが、ゴーヤに含まれるビタミンCは加熱に強いため加熱調理でも栄養価はかわりません。
加熱に強い理由は、ゴーヤのビタミンCはデンプンと結合している・皮が厚いのでビタミンCが壊れにくい、など諸説あるようです。
油との相性がよいので、ゴーヤチャンプルーやきんぴらにすると栄養価も高くおいしく食べることができます。
冷凍による栄養変化
ゴーヤは冷凍保存することができる野菜で、冷凍しても栄養価は変わりません。
ゴーヤは2~3日しか日持ちしませんので、栄養が低下する前に冷凍保存しておきましょう。
冷凍保存の期間は、1~2ヵ月が目安です。
まとめ
ゴーヤには身体にうれしい成分がたくさんふくまれていることがわかりましたが、どうしてもあの苦味が苦手…という方も多いようです。
ゴーヤを調理する時に「わたをしっかりとると苦くない」とよく言われますが、実はこれは間違い!
苦味のもとは果肉にあるので、塩もみや下ゆでをして苦味をやわらげてから調理するのも方法のひとつです。
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