大切なご先祖様をお迎えする、お盆のお供え物のマナーをご存知ですか?
のし紙やお供えする時に気を付けたいポイントはもちろん、どんなものを選ぶと良いかの選び方など、お供え物の疑問を解決します。
選んではいけないお供え物や、金額の相場などの情報も詳しくご紹介します。
出典http://www.suntory.co.jp/enjoy/harenavi/technique/life/000286.html
お盆のお供え物の選び方
お盆に戻られたご先祖様を心を込めておもてなしするといった意味で、子孫であるわたしたちはお仏壇にお盆飾りやお供え物をしてご先祖様をお迎えします。
お仏壇にお供えされた品物を、来られたお客様や親族で分け合う「お下がり」と言う行為も供養のひとつとされています。
お供え物は生前故人が好んでいたものや、集まった人たちにお下がりをお配りしやすいものを選ぶと良いでしょう。
喜ばれるお供え物
果物
持ち帰りしやすいりんごやみかんの入った盛り合わせや、高級感のある箱入りのメロン・マスカットなどがおすすめです。
菓子
日持ちがする和三盆や焼菓子がおすすめですが、個包装のお饅頭やゼリー・水ようかんなども良いでしょう。
飲料
ビールやジュース・日本酒などは日持ちがしますし、来客時に使っていただけるため喜ばれます。
乾物類
昆布や素麺・高野豆腐などはお盆飾りに使われることも多いですし、木箱に入った贈答用も多く販売されています。
現金
地域にもよりますが、初盆を迎える場合は現金をお供えすることが多いです。
お盆のお供え物の相場
故人との関係にもよりますが、初めてのお盆を迎える場合は、現金5000~10000円・品物3000円を目安に現金と品物をセットでお供えします。
法要用のお膳などが用意されている場合には、現金10000円~20000円をお包みするとなお良いでしょう。
初盆以外の場合は現金ではなく3000円~5000円の品物が相場となります。
お供えする時に注意したいポイント
お供えする時に注意したいポイント
動物性のものは避ける
お盆の数日間は小さな虫にも魂が宿るとされ殺生を嫌うことから、肉や魚などのお供え物は避けましょう。
正しい向きに置く
仏様に足を向けるのを避ける意味から、仏壇側から見てお供え物の包装やのし紙の字が縦方向に正しく読める向きに置きましょう。
食べられる形にしてお供えする
ご先祖様もわたしたちと同じように召し上がるという意味から、お菓子やジュースなどは開封する・果物は洗って器に入れるなどした状態でお供えします。
長く放置しない
お供え物はすぐに下げてお客様にお配りし、翌日また新しいものをお供えするのが一般的とされます。
お盆のお供え物ののし紙の選び方
一般的に「のし紙」とは慶事で使うものとされ、対してお見舞いや法要などの弔事には「掛け紙」と呼ばれるものを使用します。
お盆には主に黒白・双銀・藍銀、関西では黄白の結びきりの水引きのついたものが選ばれます。
また、涙で墨が薄まったなどの意味からお通夜などで使われる薄墨ですが、お盆のお供え物では黒墨でも問題ありません。
品物の場合
表書きに「御供え・御供物」と「既婚であれば夫・未婚であれば自分の氏名」を書き、包装紙の上から掛け紙をかける、外のしの形でお供えしましょう。
現金の場合
表書きは「御仏前・御佛前・御供物料」と「既婚であれば夫・未婚であれば自分の氏名」を図のように書きお供えしましょう。
まとめ
意外と知らない、お盆のお供え物のマナーについてご紹介しました。
お盆は地域により様々な風習がありますが、ご先祖様を偲ぶその気持ちがなにより大切です。
ご先祖様をお迎えするお盆には、心のこもったお供え物で日頃の感謝を伝えましょう。
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