真言宗醍醐派の総本山として知られている醍醐寺は花の醍醐と呼ばれるように、桜の花で有名なお寺でもあります。
醍醐寺は、あの豊臣秀吉が慶長3年に醍醐寺で女房女中衆約1300人を従えて花見(醍醐の花見)を盛大に行ったことでも知られています。
醍醐寺=花というイメージはこれが由来のようです。
毎年4月の第2日曜日には醍醐の花見にならって豊太閤花見行列が行われ終日境内は大賑わいになります。
あなたも是非、秀吉が観た桜をご覧になってはどうでしょうか。
今回はそんな醍醐寺の桜の見頃・開花予想や夜桜を楽しむことはできるのかをご紹介致します。
醍醐寺の桜の見頃と花見にオススメのエリアは?
醍醐寺の桜の開花は、例年3月下旬から4月上旬までとされています。
また、開園時間は9:00から17:00で受付は閉園の30分前まで。料金は醍醐寺の境内は無料です。
霊宝館、三宝院、伽藍のみ拝観料が大人600円、子供300円となっています。
すべて拝観したいという方は上記の3施設がすべて入れる1500円チケットの購入をオススメします。
2施設のみという方には1000円チケットも販売されています。
霊宝館の入り口は桜のトンネルが美しく、一見の価値があります。これは外側からでも観ることができますよ。
そして、醍醐寺の桜の見どころはなんといっても三宝院の回遊式庭園です。
こちらの庭園は豊臣秀吉が花見をするために自ら設計をしたことで知られています。当時の最高峰の技術で作られていますので、その景色は圧巻です。
そしてこの庭園を彩っているのがオオベニシダレザクラです。
この桜の下には木の椅子が設置されているので、のんびり桜を楽しむことが出来ます。
また三宝院奥は広場となっており、お抹茶を飲みながら休むこともできますよ。拝観料を払う価値は大いにあるといえます。
夜桜を楽しめる?ライトアップはあるの?
現在、醍醐寺は桜のライトアップを行っていません。
アメリカン・エキスプレス会員限定の夜間特別拝観が行われていますが、一般への公開の予定はないようです。
そのため、一般客は残念ながら夜桜は楽しめないようです。
紅葉の季節のライトアップが行われているためライトアップがある桜の名所と思われがちですが、実際は行われていませんのでご注意ください。
紅葉は例年11月中旬から12月上旬にかけてライトアップが行われているようです。
醍醐寺への行き方は?
醍醐寺は京都市伏見区に位置しています。
京都駅からみると南東側です。市街地からかなり離れた自然豊かな場所ですよ。
各交通機関の情報については以下の通りです。
JR京都駅→JR山科駅→地下鉄乗り換え→醍醐駅2番出口より東へ徒歩10分
所要時間約40分
・バス
京都駅八条口→醍醐寺下車
所要時間30分
・タクシー
JR京都駅→醍醐寺前下車
所要時間約30分
料金約3000円
乗り換えをあまりしたくないという方はバスで行かれることをオススメします。
京都駅からはけっこうな距離がありますので、タクシーですと3000円はかかってしまうでしょう。
醍醐寺にはどんな桜があるの?
醍醐寺には下記の種類の様々な桜が植えられており、その数約800本といわれています。
・ シダレザクラ
・ ソメイヨシノ
・ ヤマザクラ
・ ヤエザクラ
・ オオベニシダレザクラ
・ オオヤマザクラ
オオベニシダレザクラを観ることができるのは三宝院のみとなりますのでご注意下さい。
出典:youtube
最後に
醍醐寺の桜の見頃は4月の上旬ですので、生きのいい桜を楽しみたいという方にはこの時期をオススメします。
また、少し桜は散ってしまっていますが、その翌週の豊太閤花見行列もオススメです。
他の花見では体験できない雰囲気を味わうことができますよ。
ただ、このイベントは三宝院がスタート地点となるので、11時半ごろからチケットの発券が停止されます。三宝院目当ての方はご注意下さい。
豊太閤花見行列の前日の土曜日は例年人が少ない傾向にあるので、豊太閤花見行列ではなく静かに桜が観たいという方はこの日を狙ってみるのも良いですね。
京都には他にも1000本規模の桜が植えられている名所が多々ありますが、秀吉が庭園を設計していたり豊太閤花見行列があったりと醍醐寺は他には無い個性的な花見のスポットであるといえますね。
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