周りから『いびきがうるさい』といわれたてドキッとしたことはありませんか?
まさか自分が?そんなはずない!昨日はちょっと疲れていただけ・・・
でもそのいびき、放っておくと心臓病や脳卒中などの重い病気の原因になることもあるのです。
そこで今回は『いびき』についてご紹介したいと思います。
『いびき』の原因と治し方、本当は無呼吸症候群かもしれない?といった話まで、うるさいだけではすまない『いびき』についてをまとめました。
出典http://labaq.com/archives/51520898.html
どうしていびきをかいてしまうの?
いびきの発生場所は上気道と呼ばれる部分です。
上気道とは呼吸器系の中でも口に近いところで、鼻腔・咽頭・喉頭部から成り立っています。
もともとはとっても狭い上気道。起きている間は酸素を取り込みやすくするため筋肉が支えてくれています。
しかし寝るとリラックスして筋肉の働きも弱くなります。
支えが弱くなって狭くなった上気道が、なんとか酸素を取り込もうとするときに振動音がしてしまう、これがいびきの正体です。
いびきの原因とは?
いびきの原因には大きくわけて3種類あります。まずは自分のいびきの原因を突き止めましょう。
心配のない一時的ないびき
風邪による鼻づまり、飲酒、疲労などが原因のいびきです。
それぞれの症状が落ち着けばいびきも治まるのであまり心配はありません。
鼻や喉が原因のいびき
鼻や喉に何らかの疾患があることが原因でいびきをかいている場合もあります。
副鼻腔炎、扁桃炎などの症状がある場合には耳鼻咽喉科で治療をするといびきが軽減する可能性があります。
睡眠時無呼吸症候群
寝ているときに呼吸が止まってしまう症状のことで、放っておくと悪化し日常生活に支障をきたすようになります。
高血圧や脳卒中を引き起こす原因にもなっていて、10年後の致死率はなんと40%とも言われています。
なんとかしたい!うるさいいびきを治す方法・軽減する方法
いびきを治す方法は、原因を知り治療が必要な場合は専門家に相談することが重要ですが、ちょっとした生活習慣を見直すだけで軽減することもあるので紹介しておきましょう。
横向きに寝る
仰向けに寝ると気道がふさがりやすくなっていびきをかきやすくなります。
体を横向きにして寝るようにしましょう。
肥満の人は減量する
脂肪は見た目だけではなく上気道の内側にもついてきます。
脂肪により上気道が狭くなるとといびきをかきやすくなってしまうので、食生活を見直し適度な運動を心がけて肥満を解消しましょう。
鼻呼吸をする
口呼吸の人が急に鼻呼吸にしろと言われても無理かとは思いますが、日頃から鼻呼吸を意識するだけでも違います。
寝ているときに口が開いてしまうのが気になる人は、専用の口を閉じるためのテープなども売られています。
疲れやストレスをためない
疲労やストレスを感じると体がより多くの酸素を取り込もうとして、いつもは鼻呼吸の人も口呼吸を伴うようになります。
その結果いびきの症状も出やすくなるのです。
薬やアルコールの摂取にも注意が必要
睡眠薬や精神安定剤、アルコールなどを摂取すると上気道の筋肉が緩んで空気の通り道が狭くなります。
すると鼻呼吸だけで充分な酸素を取り入れることができず口呼吸へと繋がってしまうので、やはりいびきにつながってしまうのです。
睡眠時無呼吸症候群とは何か
うるさいくらいのいびきをかく人で、日中に強烈な眠気に襲われる人は『睡眠時無呼吸症候群』を疑わなくてはなりません。
名前を耳にしたことがある人も多いと思いますが、睡眠中に呼吸が停止する状態が何度も繰り返される病気です。
一般的に10秒程度の無呼吸状態が1時間に5回以上ある人のことを言いますが、それ以下の回数でも早めに専門家に相談することが望ましいとされています。
呼吸が停止すると脳が覚醒するため眠りが浅くなり、疲れが取れない、日中に眠くなるなどの症状を起こします。
また無呼吸状態は血液中の酸素不足を招き、不整脈や動脈硬化につながる恐れもあるので軽視してはいけません。
睡眠時無呼吸症候群の原因は?
睡眠時無呼吸症候群の9割以上は閉塞型と言われるタイプです。要するに気道がふさがってしまい無呼吸になっているということです。
そのため考えられる原因には次のようなものがあります。
・首が短い
・扁桃腺肥大
・気道に舌が落ち込む
・舌が大きい
・鼻が曲がっている
・歯並びが悪い
なんとなく太った男性に多いイメージがある『睡眠時無呼吸症候群』ですが、実は近年痩せている女性にも増えてきています。
ではなぜ女性にも増えているのでしょうか?
あごが小さい
日本の食生活の変化に伴い柔らかい食べ物が増え、現代人のあごは小さく退化してきています。
特に女性は小顔を望む傾向にあって、近で年は女性の無呼吸症候群も増えているのです。
女性ホルモンの減少
女性ホルモンには上気道の筋肉の緊張を維持する役割があるため、基本的には男性よりも女性のほうがいびきをかくことが少ないとされています。
しかしストレスや疲労、不規則な生活、冷えなどによって女性ホルモンが減ってしまうと、上気道を支える力も弱くなってしまうのです。
睡眠時無呼吸症候群の対策
いびきを治す方法とほぼ同様です。ストレスをためないようにし、規則正しい生活を心がけましょう。
また睡眠時無呼吸症候群の人の実に7割がBMI25以上という統計が出ています。
BMIとは『体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)』で算出される肥満度をあらわす数値です。
【BMI25】は身長150cmの人で56kg、身長170cmの人なら72kgとなります。BMI25を目標にして少しずつでも良いので減量しましょう。
おわりに
いかがでしたか?
自分のためにも周りのためにも、生理現象だからとあきらめずに対処して悪化させないようにしましょう。
自分のいびきがどんな感じかわからない人は、ビデオに録画して1度確認してみても良いかもしれませんね。
いびきを録音するアプリなどもあるようですので活用してみてはいかがでしょうか?
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