もし、アブに刺されたらどのような対処をしたらよいのでしょう。
これから夏本番を迎えアウトドアシーズンとなると、アブが生息するような場所に行く機会も増えてきますね。
アブに刺されると、非常に強い痛みや腫れ・かゆみが伴うため、適切な対応が必要となってきます。
特に小さいお子さんにとってはつらい症状ですので、充分に気を付けてあげる必要があるでしょう。
アブに刺された場合、早期の対処が重要となってきますので、万が一の場合に備え、ぜひ覚えておくとよいでしょう。
今回は、アブに刺されてしまった場合の症状の特徴や対処法、応急処置、有効な薬についてご紹介します。
アブはどのようなところにいる?
アブは自然が多く残っているような場所に生息しています。
特に湿地や水田、川、沼など適度に湿度がある場所を好みます。
山間部でキャンプをしていたり、ハイキング、釣りをしていたりするときに刺される人が多いようです。
また、アブは気温18度以上になると活動が活発になり、日本では6月~9月頃にもっとも活動のピークを迎えます。
夏のアウトドアで、アブが発生するような水辺に出かける際は、長そで・長ズボンを着用し、極力肌を露出しないようにすることが大事でしょう。
アブに刺されたらどんな症状がでる?
アブに刺されたら、一時的に激痛がはしります。
アブの口は鋭い刃物のような形をしており、その口で皮膚を傷つけて吸血するため、激痛がおこります。
激痛のあと、数時間後から翌日にかけて激しいかゆみが続き、大きく腫れることが多いです。
激しいかゆみが継続するため、特にお子さんは傷口を掻きむしらないようにすることが大事です。
掻きむしることによって、二次感染を引き起こし、トビヒ(伝染性膿痂疹)になる場合もあります。
アブに刺された時の対処法や応急処置
アブに刺されると、非常に強い痛みとかゆみ、腫れを伴います。
症状を悪化させないためにも、適切な応急処置が大事となります。
刺されてしまった場合の応急処置と対処方法を下記にまとめました。
(1) 水で傷口を洗い流し、止血する
アブは蚊などと違って、皮膚に刺して血を吸うのではなく、皮膚を切り裂いて血を吸います。
そのため、アブに刺されてしまった場合は、応急処置としてまず傷口をよく水で洗い流すことが大事です。
そのあとに、止血を行いましょう。
(2) 患部を冷やしましょう
アブに刺されると、非常に強いかゆみや腫れがでます。
かゆみや腫れを抑えるために、止血をしたあと患部を冷水や氷などで冷やすことが大事です。
(3)皮膚科で診てもらいましょう
上記のような応急処置をしましたら、早急に病院で診てもらうことをおすすめします。
非常に強いかゆみが続くため、病院で適切な薬を処方してもらうことが大事です。
応急処置にはどんな薬が有効?
それでは、アブに刺された場合、どのような薬が有効なのでしょう。
一般的に虫に刺された場合、かゆみを鎮めるための抗ヒスタミン成分、炎症を抑えるためのステロイド外用剤が主に使われています。
市販薬では、「ベトネベートN」(第一三共ヘルスケア)や「フルコートf」(田辺三菱製剤)などがもっとも効果が高いようです。
アブなどの非常に強いかゆみをともなう虫に刺された場合、何よりも早期の応急処置が最も大事となります。
上記のような薬を早めに使い、炎症を抑え込む応急処置が大切です。
また、応急処置のあとは、必ず病院を受診しましょう。
市販薬は有効成分の濃度が、処方薬の約半分以下と定められているため、処方薬とは効き目にも大きな差があります。
症状に応じた適切な薬を処方してもらうことが大事です。
まとめ
これからアウトドアを楽しむ季節となってきますが、アブの生態をよく理解し、まずはなるべく刺されないように自己防衛することが大事でしょう。
また、刺されてしまった場合は、応急処置をしたあと、迷わず皮膚科を受診することが大事ですね。
市販薬は軽度な症状の場合や、あくまでも応急処置と考え、きちんと症状にあった薬を処方してもらうことが大事です。
コメント