秋のお彼岸でおはぎをお供えしますが、なぜおはぎなのかその意味を知っていますか?
また、「春・秋に関わらずお彼岸にはぼたもちだよ」と思うかたもいるかもしれません。
そもそもおはぎとぼたもちに違いはあるのでしょうか?
今回は秋のお彼岸でおはぎをお供えする意味とぼたもちとの違いについてまとめました!
出典http://diary.autecouture.shop-pro.jp/?eid=18
秋のお彼岸でおはぎをお供えする意味
秋のお彼岸にはおはぎをはじめとしたお菓子や果物をお供えする人が多いでしょう。
なぜ秋のお彼岸にはおはぎなのか、その意味をいくつかご紹介しましょう。
秋のお彼岸でおはぎをお供えする意味
①魔除け・お祓いの意味がある
古来からおはぎに使われる小豆のような赤い色には、魔除けやおはらいの効果があるとされてきました。
この効果が「先祖を供養する」という意味につながるため、おはぎをお供えするようになったと言われています。
②昔小豆は高級品だった
いまでは小豆は手軽に買え、缶詰にもなるくらい身近な存在ですがその昔はとても高級なものでした。
さらに砂糖も高級品だったため、小豆と砂糖とたくさんつかうおはぎはとても貴重なお菓子でした。
ご先祖様を敬う気持ちをこめて、「特別なお供え物=おはぎ」となったと言われています。
秋のお彼岸お供え物・おはぎ
秋のお彼岸のお供え物に欠かせないおはぎ。
最近は、ごまや五穀米などおしゃれなおはぎを扱うお店も増えていますが、お供え物にはあんこのおはぎがしっくりきますね。
和菓子の代表ともいえるおはぎには、「ぼたもち」というよく似た和菓子があります。
おはぎとぼたもちにはどんな違いがあるのか、それぞれご紹介していきましょう。
秋のお彼岸お供え物・おはぎとは?
おはぎの語源
おはぎは、秋のお彼岸の時期に咲く花「萩」が語源とされています。
「萩の餅」「御萩餅」と呼ばれていましたがその後「御萩」となりました。
もち米をつぶあんでつつんだ和菓子
おはぎは、もち米を食感が残る程度につぶして丸め、表面につぶあんをまぶして作ります。
このつぶあんが、萩の花が咲き乱れている様子を表現しているともいわれています。
お彼岸お供え物・ぼたもち
ぼたもちの語源
ぼたもちは、春のお彼岸時期に咲く花「牡丹」が語源とされています。
「牡丹餅(ぼたんもち)」→「牡丹餅(ぼたもち)」となりました。
もち米をこしあんでつつんだ和菓子
ぼたもちは、もち米をしっかりつぶして丸め、表面にこしあんをまぶして作ります。
中のもち、こしあんのつるつるした表面が、牡丹の花の様子を表現しているともいわれています。
おはぎとぼたもちの違い
おはぎとぼたもちの違いは、「もち米のつぶし方やあんこの違いがあるんだな~」と感じた人が多いでしょう。
しかし、実は諸説ありはっきりしていないのです…。
もち米やあんこも地方によって異なる説もあり、現在のところはおはぎとぼたもちは同じものと考えたほうが良いでしょう。
おはぎとぼたもちの違いについて、諸説をいくつかご紹介します。
おはぎとぼたもちの違い
①お供えする時期による違い
秋のお彼岸にお供えするものを「おはぎ」、春のお彼岸におそなえするものを「ぼたもち」と呼ぶ説です。
おはぎ・ぼたもちは形状による違いはなく、季節によって呼び方が変わると言われています。
②大きさによる違い
小さく食べやすい大きさのものを「おはぎ」、大きくぼたっと重量の感じるものを「ぼたもち」と呼ぶ説です。
ぼたもちは、牡丹の花びらの大きくぼたぼたした感じを表現しているとも言われています。
③あんこときなこによる違い
きなこを表面にまぶたものが「おはぎ」、あんこを表面にまぶしたものを「ぼたもち」と呼ぶ説です。
④うるち米ともち米による違い
うるち米を使ったものを「おはぎ」、もち米を使ったものを「ぼたもち」と呼ぶ説です。
⑤つぶあんとこしあんによる違い
つぶあんを使ったものを「おはぎ」、こしあんを使ったものを「ぼたもち」と呼ぶ説です。
地域によってそれぞれ逆の呼び方になるところもあるそうですよ。
⑥中のもちによる違い
もち米の食感が残る程度につぶしたものを「おはぎ」、しっかりつぶしたものを「ぼたもち」と呼ぶ説です。
まとめ
おはぎとぼたもちの違いについての諸説はたくさんあり、はっきりとしたものがありません。
おおよそ上品なイメージがおはぎ、重厚感のあるイメージがぼたもち、というところでしょうか。
しかしどちらもおいしい和菓子であることに変わりありません。
今年のお彼岸にはおはぎ・ぼたもちをお供えし、先祖を供養して家族の健康を祈願しましょう。
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