日頃お世話になっている方や上司などへ、日頃の感謝をこめて贈るお中元。
関西や関東など、地域によって時期が異なることを知っていましたか?
最近はデパートや販売店のキャンペーンなどを行い、発送時期が年々早くなる傾向があります。
とはいえマナーとして、地域ごとのお中元の時期は知っておくといいですね。
とくに年配の方へ贈る場合は、住んでいる地域に合わせる心遣いをするだけであなたの印象がアップするかもしれませんよ。
また、のしの書き方も時期によって違いがあるので注意が必要です。
出典http://www.kasumiya.jp/hpgen/HPB/entries/43.html
お中元の由来
お中元はもともと道教の『三元』という季節の祝日のひとつで、陰暦の7月15日にあたります。
この儀式が中国から日本へ伝わった時、仏教の『盂蘭盆会(うらぼんえ=お盆)』と一体になりました。
時が経つにつれてお中元にお盆のお礼として親類などに贈り物をするようになり、いまのお中元の風習に変わっていったと言われます。
このような由来のため、お盆の時期に合わせてお中元の時期も地域ごとの違いができたとみられています。
関東のお中元はいつからいつまで?
東京を中心に、関東では多くの地域でお盆を7月に行います。
お中元も7月1日~15日に贈るのが一般的でした。
最近は時期が早まってきて、とくに都市部は6月20日過ぎから発送が始まります。
東北も関東と同じく7月初旬から15日に贈ることが多いです。
のしの書き方
時期を過ぎてから贈る場合は「御中元」というのし書きは使いません。
7月15日から立秋(8月7日頃)までは「暑中御見舞」「暑中御伺」とします。
それ以降は8月末頃まで「残暑御見舞」と書きます。
関西のお中元はいつからいつまで?
関西はほとんどの地域がお盆を旧盆の時に行います。
このためお中元も7月15日~8月15日に贈ります。
中国、四国もこの時期です。
しかし、古くから住んでいる人以外はだんだんと時期が早まっているようです。
東海地方も同じく7月15日~8月15日でしたが、関東の影響で7月中旬までに贈ることも増えてきました。
のしの書き方
先方に届くのが御中元の時期を過ぎるなら、のし書きを「残暑御見舞」とし、8月末頃までに届くようにします。
北海道や九州はいつからいつまで?
北海道は7月15日~8月15日、九州は8月初旬~15日に贈るのが一般的です。
しかし地域の外に住んでいる人からのお中元が早くから届くようになり、贈る側も少しずつ早くなってきています。
のしの書き方
相手に届くのが8月15日を過ぎるなら、「残暑御見舞」として贈ります。
複雑な北陸地方
金沢などの都市部はお盆を7月に行います。
それらの地域ではお中元も関東地方と同じ7月15日までになります。
能登などではお盆を旧盆で行うため、お中元も関西と同じ7月15日~8月15日に贈ることが多いです。
のしの書き方
贈り先がどちらにあたるか分からない場合、7月15日過ぎに先方に着くならのし書きを「暑中御見舞」か「暑中御伺」にしましょう。
8月7日頃の立秋を過ぎたら「残暑御見舞」とします。
最後に
いまはデパートや大手スーパーなどが『早割サービス』と銘打って、お客の獲得を行います。
このため6月下旬ごろからお中元の売り出しを始める地域も出てきました。
転勤などでいろいろな場所に移り住む人も多く、もともとの地域の風習にあまりとらわれないようになってきています。
送り先のお中元の時期が分からないけど先方にできるだけ合わせたいなら、7月15日までに届くようにしましょう。
遅れるよりも早めに届いた方が失礼にはなりません。
お店から直送する場合は挨拶状を添えるか、荷物がつく頃に合わせて手紙かハガキでひと言相手に知らせるのも大切なマナーです。
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