お盆の迎え火の日にちと正しい時間とやり方について、わかりやすくご紹介します。
火気厳禁のマンションなどで迎え火をする時の解決案や、迎え火に込められた意味なども合わせてお届けします。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
出典http://idea522.blog.so-net.ne.jp/2011-07-14
お盆の迎え火にはどんな意味があるか
お盆の迎え火とは、亡くなったご先祖様たちを無事にお迎えするための行事のひとつです。
わたしたち子孫に会うのを楽しみに帰って来るご先祖様たちが、道に迷わず我が家へ帰って来られる為の道しるべとして、お盆の迎え火は古くから伝えられてきました。
迎え火の煙は家までの道となり、火はその道中を照らす灯りとなって、心を込めてご先祖様たちをお迎えするという意味が込められています。
お盆の迎え火の日にち・時間・やり方
迎え火の日にちと時間
・8月にお盆を行う地域では8月13日の夕方
お住まいの地域にもよりますが、一般的に迎え火はお盆の初日の夕方に行います。
前日の夕方か当日の午前中までには、仏壇や御供え棚のお飾りなどを済ませておきましょう。
一般的に迎え火でご先祖様たちをお迎えした翌日がお盆の中日となり、お坊さんによる読経などの供養を行います。
迎え火のやり方
家の玄関先や門で焙烙(ほうろく)と呼ばれる素焼きのお皿でオガラを焚きながら、ご先祖様を想い静かに手を合わせます。
オガラとは汚れを祓い清めるといった意味を持つ松明や皮を剥いだ麻の茎のことで、その煙はご先祖様たちの道しるべだけでなくその家や人を浄化するといわれています。
オガラはお花屋さんやホームセンター・焙烙は仏具店などで簡単に手に入りますので、事前に準備しておきましょう。
マンションの場合はどうやると良いか
マンションや集合住宅の場合、煙はご近所さまの迷惑となりますし、玄関前の廊下では火災報知機が誤作動してしまうなど、様々な問題があります。
そこで実際にマンション住まいの人たちがやっている、迎え火のかしこい解決案をご紹介します。
べランダなどで略式の迎え火を焚く
焙烙などの平たいお皿ではなく、植木鉢など深い形状の耐熱容器で10cm程度のオガラを数本焚きましょう。
燃えている時間も煙も少なく済みますし、器が深いため風なども防ぐことができます。
盆提灯などで代用する
規律が厳しく少しの煙も出せない場合は、玄関先にお盆の提灯を飾りましょう。
中にろうそくを灯すものや電池灯のものなど、シーンに合わせ選べて便利です。
手持ちで迎え火を焚く
長く迎え火を焚いておくことが危ないと判断される場合は、家族で玄関前に立ち、少量のオガラを焚いた耐熱容器を手に持ったまま黙祷し、終わったら静かに火を消しましょう。
熱くなりますので、やけどには十分気をつけてくださいね。
室内で迎え火を焚く
この場合はご先祖様たちが家の中にスムーズに入れるよう、玄関のドアをあけたまま仏壇前などで迎え火を焚くと気持ちが良いですね。
まとめ
迎え火の炎がふと激しく揺れたらご先祖様が帰ってこられた合図という言い伝えがあります。
今年のお盆は心を込めて迎え火を焚き、ご先祖様たちの存在を感じてみてはいかがでしょう。
亡くなった大切なひとたちは、そんなわたしたちの姿を微笑ましく見守ってくれているのかもしれませんね。
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