アシナガバチに刺されたらどのような症状が出るのでしょう。
刺されると大変恐い蜂として、スズメバチは有名ですね。
それではアシナガバチはどうでしょう。
6月から7月にかけて気温の上昇とともに、活動が活発になるアシナガバチですが、意外とその詳しい生態は知られていないかもしれません。
また、アシナガバチに刺されてしまった場合、とっさのことですので、どのような応急処置をし、病院は何科を受診すればよいかも迷いますね。
蜂に刺された場合、一番怖いのはアナフィラキシーショックです。
アナフィラキシーショックは最悪の場合、死にも至る可能性がありますので、充分に注意をする必要があるでしょう。
今回は、アシナガバチに刺されてしまった場合の症状や応急処置の方法、また、病院は何科へ行けばよいのかご紹介したいと思います。
アシナガバチはどんなところにいる?
アシナガバチは他のハチに比べて、人間の生活圏内に巣をつくることで知られています。
雨をしのぐことができる家の軒下や壁、庭先でよく見かけ、適度に日の当たるようなところを好むようです。
また、街中でも巣をよく見かけ、街路樹や植え込みの中など、子供の手が届くような低い場所にも巣を作りますので、気を付けなくてはなりません。
アシナガバチは、自分の生まれた場所をよく覚えており、繰り返し同じ場所に巣を作ることでも知られています。
そのため巣を撤去する際に、生き残りのアシナガバチがいると、再び、同じ場所にまた巣を作られてしまうため注意が必要です。
アシナガバチはスズメバチに比べて攻撃性が低く、こちらから手を出さない限りは攻撃をしてきません。
しかし、生活圏内に作られたアシナガバチの巣の存在に気付かず、うっかり巣に近づいてしまい、刺されてしまうケースが多いようです。
アシナガバチに刺されたらどんな症状?
それでは、アシナガバチに刺されるとどのような症状が出るのでしょう。
毒性はスズメバチよりも多少弱いですが、刺されたときはスズメバチ以上に痛いです。
非常に強い痛みのあと、患部が大きくパンパンに腫れあがります。
2回目に刺されると危険なの?
スズメバチと同様に、アシナガバチもアナフィラキシーショックに、注意をしなくてはなりません。
一般的に、アナフィラキシーショックは、2回目以降に蜂に刺されると発症するといわれています。
スズメバチとアシナガバチは、蜂の中でも毒性が高く、2回目に刺された場合は、特に注意をしなくてはならない蜂です。
アナフィラキシーは蜂毒に含まれる原因物質によって引き起こされます。
刺されてから15分以内に症状が出るといわれており、主な症状としては冷や汗、呼吸困難、血圧低下、けいれん、じんましん、意識障害などがあります。
上記のような症状に当てはまる場合、アナフィラキシーの疑いがありますので、大至急救急車を呼び、何科でもよいので病院で処置を受ける必要があります。
2回目以降に刺された人の約10%の人に、アナフィラキシーショックの症状が出るといわれています。
刺された場合の対処方法と応急処置
それではアシナガバチに刺されたら、どのような応急処置をすればよいのでしょう。
下記に応急処置の方法をまとめました。
(1) 速やかにその場から離れる
他の蜂からの攻撃を避けるため、姿勢を低くして10~20メートルほどその場から離れます。
(2) 傷口を洗い、毒をしぼり出す
患部を冷やし蜂毒を薄めるため、流水で傷口を洗い流します
(3) 傷口に虫刺され薬を塗る
症状をできるだけ緩和するため、虫刺され薬を塗ります。
(炎症やかゆみを抑える、抗ヒスタミン成分を含むステロイド系軟膏が良いです)
(4) 傷口を冷やして安静にする
ぬれタオルで患部を冷し安静にします。
患部を冷やすことで血管が収縮し、毒のまわりを遅くすることができます。
病院へ行くなら何科?
アシナガバチに刺された場合、一般的に皮膚科の受診で大丈夫でしょう。
しかし、刺されてから30分以内に症状の急変がある場合は、一刻も早い病院での処置が必要となります。
その場合は何科かにこだわらず、すみやかに医療機関を受診しましょう。
まとめ
蜂毒が強いアシナガバチは、スズメバチに次いで刺されると怖い蜂といえるでしょう。
まずは刺されないよう、アシナガバチがいる環境に極力近づかないことが大事です。
また、万が一刺されてしまった場合に備え、普段から適切な知識を身に付け、的確な応急処置が取れるよう準備しておくことが大事です。
特に、過去に蜂に刺されたことがあり2回目となる場合は、万全の対策をし必ず病院を受診するようにしましょう。
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