バラにかかる主な病気として、うどんこ病・黒星病・癌腫が挙げられます。
バラは病気にかかりやすいと言われていますが、大切に育てたバラが病気にかからないよう対策・予防をしておきましょう。
万が一病気にかかってしまった場合は早めの治療が重要ですので、日々のお手入れの際には、花や葉・枝をチェックして病気の早期発見を心掛けましょう。
今回はうどんこ病・黒星病・癌腫の予防・治療方法についてまとめました!
バラの病気 うどんこ病の予防と対策
症状
バラの病気と知られているのがうどんこ病です。
5月~10月頃にかかりやすく、葉やつぼみの表面に白いカビが生え「うどん粉」をまぶしたような状態になります。
うどんこ病にかかった箇所は、成長が阻害され光合成ができなくなり病気が進行すると枯れてしまいます。
さらに空気感染で広がりやすい特徴があるので病気をみつけたら早めに治療・対策をしましょう。
治療方法
うどんこ病は、症状によって治療方法がかわってきます。
まだ病気の範囲が広がっていない小さな初期段階であれば、重曹を混ぜた水を散布して様子をみましょう。
残念ながらうどんこ病が進行し広範囲にわたってしまった場合は市販の薬剤を散布して治療してあげましょう。
代表的なものとしてベニカX、STサプロール乳剤、オルトランCが挙げられます。
また、病気だけではなく害虫被害も多いのがバラです。
↓ ↓ ↓
バラの害虫対策・予防方法とは?
予防と対策
うどんこ病の対策方法・予防としては、しっかり剪定を行うことです。
うどんこ病は、日当たりや風通しが悪い状態や葉についた汚れが繁殖源となりますので、葉が生い茂ったりしないようすっきりさせて予防しましょう。
窒素系の肥料を与えると葉が生い茂ってしまうので与えすぎに気を付けることも対策方法のひとつです。
バラの病気 癌腫の予防と対策方法
症状
癌腫は、バラの根や根元付近にコブのようなものができ栄養を吸い取ってしまう病気です。
癌腫は感染力が非常に強く、周囲のバラだけではなく癌腫にかかったバラを切ったはさみやお手入れ道具からも感染していきます。
癌腫にかかったバラは枯れてしまいます。
治療方法
残念ながら癌腫の完全な治療方法はありませんので、かわいそうですがそのバラは捨てるしかありません。
バラだけではなく、その周囲の土やお手入れ道具に癌腫の菌が残っていますので、土は捨てお手入れ道具は熱湯で消毒しましょう。
予防と対策
その癌腫の予防として、まず「感染を防ぐ」ことが大切です。
植え付けや手入れの際、土に触れる部分を傷つけないことが大事です。また、お手入れ装具は常に清潔にしていくことが必要です。
もしも癌腫になってしまった場合は、その部分を削り取り木酸液などを擦り込む方法があります。
完全とはいえませんが、癌腫の対策方法の一つともいえます。
バラの病気 黒星病の予防と対策方法
症状
バラの病気としてうどんこ病に次いで知られているのが黒星病です。
気温が20℃くらいの梅雨や長雨の時期に発病しやすいのが特徴で、カビが原因の病気です。
初期の症状では、葉にあざのようなシミができます。その後黒いシミが葉全体に広がり、やがて黄色く変色し葉が落ちてしまいます。
周辺の葉にも感染しやすく、重症になるとバラの葉はすべて落ち枯死してしまいます。
治療方法
残念ながら根本から治療する方法はありませんので、黒星病にかかった葉はすべて取り除いてあげましょう。
落ちた葉や、黒星病にかかった葉が触れた部分もすべて取り除き周囲への感染拡大を防ぎます。
予防と対策
黒星病の予防としては日がよく当たるように日当たりの良いところに植える、窒素肥料を多く与えないこと、水は株元にかけるといったことがあげられます。
また、黒星病の対策方法として、落ちた葉は早めに取り除く・殺菌剤を株や葉の裏に散布するというやり方があります。
市販薬の代表例として、オーソサイド水和剤(希釈)、ベニカX、オルトランCが挙げられます。
まとめ
バラの病気は知識をいれておけば不安に思う必要はありません。
大切に育てたバラですから、長く観ていたいですね。
病気と合わせて害虫対策も頭に入れておくと、長くバラを楽しむことができますよ。
コメント