香りの良い桜の葉っぱですが、そもそも桜餅にはなぜ葉っぱがついているのでしょう。また、この葉っぱは食べても安全なものなのでしょうか。
巷では毒があるので食べてはいけないなどという噂があるのはご存知でしょうか?
ここでは、桜餅の種類、葉の素材と存在意義に加えて、桜の葉の塩漬けの作り方や購入方法についてもご紹介します。
出典:http://thecatwho.blog73.fc2.com/blog-entry-1210.html
桜餅にはどんな種類がある?
桜餅は大きくわけて2つの種類があり、それぞれ葉の大きさなども違います。江戸風桜餅と上方風桜餅では見た目も味も全然違ってきます。
江戸風桜餅(長命寺餅)
・葉は1枚から3枚ほど用いている
・餅の生地は皮を焼いたもの
・中身を皮で沿う葉で包んでいる
上方風桜餅(道明寺餅)
・葉は1枚か2枚ほど用いている
・ 餅に弾力と粘りがある
・ 餅を葉の筋に沿って包む、もしくは両方から葉にあわせてかぶせている
桜餅の葉っぱの素材は何?巻く理由は?
素材について
桜餅に巻いてある葉は、やわらかく毛が少ないとされているオオジマザクラの葉が素材となっています。
また、全国シェアの70%が伊豆半島の松崎町で生産されています。
桜餅に巻く理由
桜餅に葉っぱが巻いてあるのは下記の理由があります。
・ 香りをつけるため
つまり食べるためというよりも包装の意味合いのほうが強いということになります。
葉っぱは食べても良いものなの?
桜餅の葉っぱを食べないという人の中には、毒があるから食べないという理由を持っている人もいるようです。
確かに、桜の葉を塩漬けにすると「クマリン」という物質が生成されます。
この物質は肝毒性を持ち、肝機能を弱める働きをもっています。しかしこれはミカンやグレープフルーツにも含まれているものであり、過剰摂取をしない限りは安全なので安心してください。
つまり、桜餅の葉は毒が無いとはいえないが気にするレベルではないといえます。
なお、1970年代頃からクマリンを生成しない葉を使用した桜餅も使用されているようです。
桜の葉はどこで買える?
自分で桜餅を作ってみたけれど、やっぱり桜の葉が無いと雰囲気が出ないと感じる方も多いのではないでしょうか。
また最近では、桜の葉を使わずにビニール製の葉を巻いただけの桜餅もあります。
桜の葉の素材だけ欲しい場合は、スーパーの菓子材料売り場においてあることが多いです。また楽天市場などのネット通販でも購入することができます。
桜の葉の塩漬けの作り方は?
素材を買っただけでは市販の桜餅についているような味にはなりませんので塩漬けをする必要があります。作り方の手順は下記の通りです。
ボウルに桜の葉を入れ、軽く水で洗います。
(2) 湯通し
水を切った桜の葉に熱湯を注ぎます。
(3) 色止め
すみやかに熱湯を注いだあとに速やかに冷水につけ、変色を防ぎます。
(4) 脱水
余分な水を切ります。
(5) 塩漬け
葉の重さに対して30%の量の塩をふりかけます。
(6) 保存
ラップにかけ2,3日保存したら完成です。
最後に
もともと桜餅の葉っぱは食べるためというよりも、包装や風味を増すためという目的な主なようです。
しかし食べても問題はありません。毒があるという噂は確かに本当でしたが、健康にほとんど支障をきたさない量なので安心ですね。
桜餅の葉の塩漬けの作り方は非常に簡単なので、これだけで食べてみたいという方は是非作ってみてはどうでしょうか。
コメント