夏の蒸し暑い時期に、水分と糖分が同時に補給できるスイカは便利な野菜ですね。
スイカは約90%が水分、10%が糖分からできており、その水分の中には夏バテ防止に効果的な成分がたくさん含まれています。
しかし、そんなスイカを食べて唇や喉にかゆみやじんましんといったアレルギー症状が出てしまう場合があるようです
また、スイカなど特定の果物を食べることでアレルギー症状が出る人の多くは、花粉症と密接な関係があるといわれています。
今回はスイカを食べたときに出る唇や喉のかゆみやじんましんといったアレルギー症状や、アレルギーの症状が出てしまった場合の対処法についてご紹介します。
スイカのアレルギー症状とはどんなもの?
旬の果物や野菜は美味しく、水分やビタミン、ミネラルの補給によい食べものですね。
しかし、残念ながらその果物や野菜が原因でアレルギー症状を引き起こしてしまうケースがあるようです。
スイカもそのうちの1つです。
大きな特徴として、花粉症などのアレルギー体質の人は、果物アレルギーを起こしやすいといわれています。
例えば、ブタクサ花粉でアレルギー症状が出る人は、ウリ科のスイカ、メロン、キュウリを食べると、アレルギー症状が出やすいようです。
これはアレルギーを引き起こすアレルゲン(原因となる抗原)が似ているためです。
花粉症の人の10~20人に1人は、果物アレルギーを発症しているといわれています。
スイカアレルギー症状の特徴
スイカをはじめ、メロンやリンゴなどある特定の果物を食べると、その果物の中に含まれる物質と花粉症の原因物質が同じため、花粉症と同じような症状が出ます。
唇や喉のかゆみに加え、花粉症のような目のかゆみ、鼻水、くしゃみといった症状が特徴です。
唇や喉のかゆみが出たときの対処法は?
果物アレルギーは、別名口腔アレルギー症候群ともいわれています。
果物や野菜を食べた15分~30分以内に、口の中や舌・唇などが腫れたり、喉にかゆみが出るといった症状がでます。
しかし、症状が重いと唇や喉のかゆみだけでなく、目や鼻が腫れるといった症状がでる場合もあります。
対処法としては、症状が出たらすぐに食べるのをやめて症状が治まるのを待ちます。
症状が重い場合は、アレルギー専門医がいる耳鼻咽喉科へ行くようにしましょう。
重症の場合は喘息や呼吸困難などの呼吸器症状、めまい、意識障害などの全身にわたる神経症状が出るケースもありますので、よく注意をしなくてはなりません。
じんましんが出たときの対処法は?
果物アレルギーは基本的に口周辺に症状が出て済むことが多いようですが、重症になると全身にじんましんや、呼吸障害などのアナフィラキシーショックになる場合もあります。
症状が重い場合は、迷わず病院で診てもらうようにしましょう。
病院では症状に応じて、飲み薬の抗アレルギー剤を処方されたり、点滴による治療が行われます。
まとめ
スイカなどの果物アレルギーに対する、現在の対処法としては、原因となる果物や野菜をなるべく除去する方法しかありません。
果物アレルギーは、アレルギー症状が出る果物や野菜を知っておくことで未然に防ぐことができます。
症状のでた食べ物を控えておき、その食べ物の摂取を可能な限り控えることが大事です。
血液検査やパッチテストで、反応を起こす果物や野菜を簡単に調べることができますので、医師に相談し一度検査を受てみるといいでしょう。
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