蛍の生態の特徴は「光る」こと。
約40種類の蛍が日本に生息していますが、蛍は居場所を知らせたり、メスに求愛行動をするために光るといわれています。
幼虫から成虫になるまでは短くても一年はかかる蛍ですが、寿命はとても短いそうです。
限られた短い寿命の中でも自分の子孫・卵を残すために精一杯生きているのですね。
今回は蛍の生態・種類と寿命がどれくらいか、さらには卵や幼虫も光るのかまとめました!
蛍の種類と特徴の紹介
日本に生息する蛍の種類は約40種類といわれています。
その中でも有名なのは、ゲンジボタル、ヘイケボタル、ヒメボタルです。
ゲンジボタル
ゲンジボタルは体長15mm前後で比較的大きい種類の蛍です。
5~6月にかけて孵化し、おもに本州・四国・九州の水のきれいな川に生息しています。
日本で蛍というと、このゲンジボタルを指している場合が多いです。
ヘイケボタル
ヘイケボタルは体長8mm前後で、ゲンジボタルより小さい種類の蛍です。
5月~9月にかけて、おもに水田や湿原などの止水域に生息しています。
近年は農薬の散布などにより、生息域が狭められ、数が減少しています。
ヒメボタル
ヒメボタルは体長7mm前後で、ヘイケボタルより更に小型の種類の蛍です。
蛍といえば水域に生息するイメージが強いですが、このヒメボタルは陸棲です。おもに西日本の森林や草地に生息しています。
5~6月にかけて発光しているところが見られますが、森林内などの人目につきにくいところで発光するので知名度は低めです。
蛍の寿命は?
蛍の寿命は、成虫になってから1週間程度しか生きられません。
成虫になってから摂取するのは水だけで食べ物は口が退化しているため取れないので寿命が短いそうです。
成虫になってからは幼虫の頃にたくわえた栄養で生きながらえているといえますね。
蛍の卵や幼虫も光るの?
蛍の生態の特徴と言えば、お尻の部分をほのかに光らせると言うこと。とてもはかなげなところが人気のある虫です。
ただ成虫は良く知られていますが、幼虫や卵の生態についてはあまり知らないと言う人も少なくありません。
ではそもそも、蛍の卵や幼虫は光るのでしょうか?
実はあまり良く知られていませんが、蛍は卵から光る事が出来ます。勿論幼虫もお尻の部分を光らせます。
ただその光自体は成虫に比べるとはるかに弱く、それほど目立たない為に光るかどうか知らないと言う人も少なくありません。
なぜ卵や幼虫も光る?
蛍の卵や幼虫の光自体は繁殖の為ではなく、一般的には周りに対しての警戒の意味を込めて光っていると言うのが定説となっています。
従って、同じ光ると言う事でもその意味合いは成虫とは実は違うと言えます。
コメント