いよいよ社会人としての一歩をふみだした新入社員のみなさん。
これから、多くの歓迎会や飲み会などに誘われ、主役や脇役、いろいろな形で参加することになります。
社会人の飲み会には、社会人としてのマナーがあることを知っていますか?
今までの学生気分の飲み会と同じ気持ちで飲み会に参加していては、痛い目にあいます。
ここでしっかり学んで、失敗のない飲み会マナーを身につけましょう。
出典http://hokkainfo.com/archives/179.html
学生と社会人の飲み会の違い
新入社員の歓迎会は、初めて参加する社会人飲み会。
学生時代の飲み会と、社会人の飲み会の一番の違いは、「友達飲みから仕事飲みに変わる」ということです。
友達同士、和気あいあいと楽しく飲んで、時には悪口を言い合う、という飲み会は、社会人同士の飲み会では絶対にしない方が良いでしょう。
仮に「無礼講」と言われたとしても、翌日からはまた、仕事仲間に戻らなければならない人たちとの飲み会です。
酔いの席とはいえ、「口が滑って」しまって仕事に支障をきたすような飲み方をするわけにはいきませんよね。
社会人の飲み会に参加するメリット
昔、「飲みニケーション」という言葉が流行りました。
仕事とは関係ない話を、仕事とは関係ない場所でする、ということが実はとても重要な仕事の一環ということがあります。
仕事とは全く関係のない話でも、その人の個性や考え方が分かりますよね。
相手がどんな人かわかれば、お互いに仲も良くなり、相談もしやすくなるのは当たり前。
お酒の席で、仕事上のいろんな立場の人とコミュニケーションを取ることは、仕事の潤滑油にもなることもあるのです。
とはいえ、中には、どうしても飲み会に参加したくない、という人もいるかもしれません。
その場合は、初めから「お酒の席が苦手なので」とアピールするというのも一つの手です。毎回、参加する必要はないでしょう。
ただ、最低限の歓迎会や送別会などは、仕事と思って参加するべきです。
また、社外の人との飲み会も多いのが社会人。
その際初対面の人と必ず行うのが名刺交換ですが、名刺交換の仕方はしっかり理解していますか?
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一対一や複数人数の名刺交換の順番やマナーって?
新入社員歓迎会の失敗例
若者言葉を使っていませんか?
初めは気を使っていても、自分も相手もお酒が入ってきて緊張感がなくなってくると、ついつい地が出て、いつもの言葉遣いになりがちです。
「つーか」「ってか」「っすよ」というような言葉遣いは、仕事の場で使われることはありませんよね。
普段聞きなれない言葉を聞く上司は、せっかくの飲み会で不愉快な思いをすることになりかねません。
基本的には「お酒は飲んでも飲まれるな」。
緊張感を持ったまま、飲み会を終了するのが良いでしょう。
携帯電話の使用はどうしよう?
上司や先輩と話をしている時に「すみません、電話で」と席を外す新入社員が時々いますが、これは明らかなマナー違反です。
いくらお酒の席とはいえ、携帯に出るために中座するのはやめましょう。
どうしても、という場合は「トイレに」という理由で携帯をこっそり持っていくのがスマートですね。
当然ですが、飲み会であっても、携帯電話はマナーモードにしておきましょう。
時間厳守で
歓迎会などは「自分が主役」と思っていませんか?
開催してくださる方々や、忙しい中参加してくださる先輩方などに対する礼儀として、遅刻は厳禁です。
当然、飲みすぎて翌朝遅刻、なんていうのはもってのほか。
開催してくださった先輩方に感謝を表すためにも、翌朝は一番に出勤して上司や先輩方を迎える意気込みでいましょう。
社会人の飲み会マナーのポイント
まずは座る場所から
飲み会の場所に着いたら、まずどこが下座でどこが上座か、場所を必ず確認します。
もちろん、新入社員が座るのは出口に一番近い下座です。間違っても、一番奥の背もたれのある出にくい場所に座る、なんてことはしません。
ただ、特例として、歓迎会などでは先輩方に上司の近くの席を進められるかもしれません。それには従いましょう。
グラスの高さや食べ方にもルールが
面倒だなあ、と思うかもしれませんが、乾杯の時にも食事の時にも、新入社員には守らなければならないことがあります。
まず、乾杯。自分のグラスは一番下の高さにします。
上司より上、それも一番高い位置、などということは間違ってもあってはいけません。
食べ物が目の前にあっても、手を付けるのは一番最後に。上司や先輩がお箸をつけてから、やっとお皿に取ることが許されるのです。
食べている時も、常に周りの話に気を配りましょう。
上司や先輩が話しかけてきたら、もちろんお箸は置き、そちらを向いて話を聞きます。
相手の真剣な話を食べながら聞く、自分の話をするときに口の中に食べ物が入っている、なんてとても失礼なことですよ。
常に気を配る
歓迎会であろうと、飲み会であろうと、「自分が主役」ではありません。
お箸が足りない、おしぼりが汚れている、お酒がなくなりそう、灰皿がいっぱいになってきた・・・気を使わなければならないことはたくさんあります。
座って飲んで、話に没頭するのは入社10年後ぐらいから。
すべては仕事を円滑に進めるためです。飲み会では、ひたすら腰を低くして「気の利く奴」に徹してください。
お礼を言いに行く
新入社員歓迎会、飲み会に参加してくださった上司や先輩には、必ず翌朝お礼を言いに行きます。
「○○さん、昨日はお疲れさまでした」「お忙しいところ、ありがとうございました」と、いつもの朝のあいさつに一言付け加えます。
このとき、もし「昨日失敗したな」と思うことがあったら、必ず一言「昨日は申し訳ありませんでした」と伝えることが大事です。
この一言があるかないかで、今後の仕事の進み具合が変わります。朝から良い気分ではありませんが、腹をくくって謝ることは謝っておきましょう。
翌日会えない上司や先輩には、朝一番にメールを送りましょう。
ただし、言葉遣いは間違えないように。「昨日はご苦労様でした」は上の立場の人が下の立場の人に使うものなので、必ず「お疲れさまでした」を使います。
まとめ
新入社員の歓迎会、社会人の飲み会はとにかく気を使って本当に大変です。
でも、慣れてくれば大丈夫。
失敗してもめげずに、社会人としての飲み方を早く身につけて、仕事を円滑に進めるための「飲みニケーション」を大いに楽しめるようになりましょう。
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