5月病は多くの方がご存じでしょう。今までの環境が、がらりと変わった生活を続けた事で、ストレスが溜まり体調を崩してしまう症状の事です。
特に新入社員や転勤してきた会社員、新入学の学生などに多く見られます。
今までも認知度が高かった5月病ですが、実は9月にも同じ様な症状を訴える人が増加、それを「9月病」と呼ぶようになりました。
その原因として考えられるのが夏休み、お盆休み、夏の暑さなどと言われています。
ここでは、9月病について様々な見解を紹介していきます。
出典http://daishido.jp/info/DIV1/441672.html
9月病の症状について
9月病はお盆過ぎから夏休み明けにかけて、心や体に症状があらわれだします。
季節の変わり目でもある9月は体調を崩しやすく、また夏場の疲れなども重なり若い世代だけでなく、30代40代といった世代でも体調を崩してしまうケースが少なくありません。
体調面では寝つきが悪くなり不眠症になる、頭痛や疲労感、腹痛に肩こり、めまいなどの症状が、精神面ではイライラ感や不安感が、強くなるといった症状が出てきます。
これらが9月病の症状にあてはまります。
9月病の原因となりやすい人の特徴
なぜ9月にそのような症状が現れてしまうのでしょうか?2つの原因と、なりやすい人の特徴を見ていきましょう。
9月病になる原因その1 「ストレス」
近年の夏の暑さは異常と言われるくらいの猛暑です。
夏の猛暑からくる食欲の減退による栄養不足、そして冷たいものの食べ過ぎによる消化機能の低下、クーラーのかけすぎによる外気と室内との温度差でおこる体調不良・・・
また、連日の熱帯夜で寝苦しいため寝不足気味にもなります。
そうしているうちに慢性的に身体がだるく感じてしまう、いわゆる夏バテ状態の症状となります。
これらはすべて夏の暑さが原因の身体へのストレスです。それが9月病を引き起こしてしまうのです。
9月病になる原因その2 「生活習慣の乱れ」
社会人の場合、夏は長期休暇を利用して海外旅行などに行く人も多いでしょう。
現実離れ出来るため、普段の仕事のストレスからも解放され、リフレッシュ効果も高いです。
しかし帰国後にその反動で現実の世界に戻りにくくなり、生活習慣が乱れて鬱(うつ)のような症状が現れることがあります。
また子供も夏休み中は遅くまで起きていたりして、生活リズムが狂ってしまいがちです。
2学期が始まる9月になって、それらの生活習慣の乱れから夏の疲れが出てくると考えられます。
9月病になりやすい人の特徴
かかりやすい人の特徴はもともと鬱の気がある人。たとえば真面目で几帳面な人ほど、心に不安が出来やすくストレスとなって抱え込む傾向があるようです。
仕事や学校に慣れ始めた頃に、長期の休暇を迎えて、改めて自分の環境を振り返り、不安を感じてしまうことが9月病へ発展してしまうと考えられます。
会社員は会社へ、子供は学校へ行かなくてはなりません。 主婦も家族のそんな心境を察して気になりながら仕事をこなしていかなければなりません。
現実の流れに対して、心と体のバランスが取れない状態に陥ってしまう人が9月病になりやすいのです。
9月病になった時の対策
会社員の場合
疲れたという理由ではなかなか仕事を休む事は出来ません。そういう場合は休日の時間の使い方を考える事が重要です。
ストレス発散をメインとした内容で楽しむようにしましょう。
主婦の場合
一人になる時間を設けると違って来ます。
特に夏休みの間自分の好きな様に動く事が出来なかった場合などは、少しだけ一人で出かける等をするだけでも症状が軽減する事もあります。
子供の場合
早寝早起きを心掛けると良いでしょう。 規則正しい生活を送るだけでも、ある程度リセットされて9月病が軽くなっていきます。
共通の対策方法
対策として共通して言えることは、辛い時には誰かに話を聞いてもらったり、助けを求めたりすること。そして心に溜まりつつある不安やストレスを吐きだすようにします。
その場合あなたのことをわかってくれている相手、たとえば家族や親友や恋人などに聞いてもらう方が安心かもしれません。なにより溜め込んでしまわないことが大切です。
仕事の悩みなどは同期や先輩、上司でもいいです。とにかく自分の状況を理解してくれる人へ相談することで、良いアドバイスもしてもらえるでしょう。
9月病にならないための予防方法
原因と対策で解説した通り、ストレスを溜めないことと生活習慣の乱れに気を付けることが最大の予防方法です。
予防法その1 ストレス発散をする
普段から人と接する環境を作り、コミュニケーションを取ることが大切です。
ランチや仕事帰りに飲みに行くなど、ちょっとした愚痴や困っていることなどを話せる人や場所があるだけで、ストレスも溜まりにくいはずです。
また、趣味に打ち込んでみたりスポーツで体を思いっきり動かしてみたり、仕事や勉強や家事を忘れられる自分のために楽しむ時間を作ることもストレス発散には効果があります。
予防法その2 生活習慣の見直し
生活習慣を良くするには、健康を保つことが大切です。それにはバランスの取れた食事と質の良い睡眠を取ること。
夏場でも温かい食事を心掛けたり、シャワーだけで済まさず湯船に浸かって体を温めるようにする。そして3食きちんと食べること。特に朝ご飯はしっかり食べましょう。
しっかりと食べられて眠れるようにするには、適度な運動も必要になるでしょう。わざわざジョギングやスポーツジムに通ったりしなくてもいいのです。
普段の生活で、いつもより多めに歩いてみるとか、買い物に出たり友達に合ったり散歩をしてみたり。
家の中でジッとしているより、少しの時間でも外に出る機会を増やすだけで、心も体もいい具合に動かすことにつながります。
まとめ
9月病は、普段から心と体を健康に保つことで回避できます。けれどもそれを頑張り過ぎないということも大切です。
少しぐらいの不規則な生活も「たまにはいいよね!」くらいの軽い気持ちで楽しむこともストレスフリーだったりします。
そしてあまりにも心身共に疲れてしまっている場合は、無理せず病院へ行って、専門の医師に相談することも必要です。
どんな場合でも放置せず、体の変調に早く気付いて対処することが9月病を重くしないためには大切です。
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