妊婦さんがかかると危険なりんご病の症状と時期についてご紹介します。
りんご病のリスクから赤ちゃんを守る、おすすめの対策や気をつけたい場所なども詳しくお届けします。
知っておけば怖くない妊婦のりんご病の特徴について調べてみました。
出典http://omoiomoi.com/126.html
りんご病の妊婦の症状
妊婦さんがりんご病に感染すると、その胎盤を通じておなかの赤ちゃんに母子感染を起こすことがあります。
日本では成人の約50%がりんご病の抗体を持っており、妊婦さん本人はりんご病に感染せずに胎児だけが感染してしまう、といったケースも多く報告されています。
妊婦さんがりんご病に感染すると、どのような症状が現れるのでしょう?
妊婦さんの症状
微熱・咳
りんご病に感染してから2~3週間したころ、微熱や咳などの軽いかぜのような症状が現れます。
全身の関節痛と紅班
風邪のような初期症状からさらに1~2週間後、本格的なりんご病の症状として全身の関節痛と発熱、赤い発疹などが現れます。
妊婦さんにこの症状が出たら必ず病院を受診しましょう。
りんご病にはワクチンや特効薬が存在しないため、ここでは胎児の感染の検査が最優先となります。
赤ちゃんの症状
胎児貧血
りんご病の原因である「ヒトパルボウイルスB19」が赤血球を生成する細胞を破壊し、妊婦さんと赤ちゃん両方に極度の貧血を引き起こします。
胎児水腫
貧血が重症化することで、流産や死産に繋がりやすい胎児水腫というむくみの症状が現れます。
胎児が感染したら
赤ちゃんへの感染が確認されたら、おなかの中の胎児に対して直接的な治療が始まります。
感染した時期にもよりますが、りんご病に感染した胎児の流産・死産率は高いため、早い段階での発見と治療が何よりも大切です。
おなかの中の胎児に健康な血液を輸血し、貧血症の進行を止めるなどの最新の胎児治療によりたくさんの赤ちゃんが無事に誕生しています。
妊娠初期・中期・後期で感染すると危険な時期
一般的に赤ちゃんがりんご病に感染すると危険とされているのは、20週未満の初期から中期にかけてとされます。
胎児の感染は妊婦さんが感染した4~12週間後とかなり遅れての発症となり、その間胎児は持続感染といった環境で育つことから、初期であればあるほどリスクは高いものとなります。
後期の感染であれば、妊娠33週目を過ぎるころ早期出産で赤ちゃんに治療をするケースもあります。
妊婦さんのりんご病予防策
りんご病はワクチンや特効薬がなく、予防することがほぼ不可能とされる感染症です。
ただし、りんご病に感染する可能性のある場所を避けることや、日頃の生活で免疫力をアップさせることは十分に可能です。
むやみに怖がって外出できなくなることは、赤ちゃんにとってもストレスになりますので、正しい情報を参考にしてみてくださいね。
注意したい場所・行動
りんご病は春先から7月中旬にかけて、幼児や小学生など集団生活の中で行動することが多い子供たちに多い感染症です。
子供が多く集まる場所はなるべく避ける、またそこに出かけるときはマスクの着用と帰宅後の手洗い・うがいの徹底を心がけましょう。
周りでりんご病が流行りだしたら、症状がなくても病院を受診することをおすすめします。
食生活の改善
日頃の食生活で免疫力・抵抗力をアップさせることも効果的です。
ヨーグルトや納豆などの乳酸菌や発酵食品は腸内環境を整え、体の中から免疫細胞を活性化してくれる働きがあります。
抗酸化力を多く含む緑茶やショウガ・キノコ類や、食物繊維たっぷりの豆類や海藻なども積極的に取り入れましょう。
除菌・防菌
りんご病は空気中の飛沫感染だけでなく、ウイルスの付いたものに触れるなどの接触感染によってかかる感染症です。
マスクやうがいで飛沫感染を防ぐとともに、普段から身の回りやお部屋を除菌剤で拭くなどし、接触感染のリスクを減らしましょう。
まとめ
妊娠中のりんご病は母体に抗体があるなしに関わらず、赤ちゃんに深刻な事態が起こることが多い危険な感染症として注意が必要です。
その反面、無事に出産が終わりこの世に誕生した赤ちゃんには、りんご病による水腫や感染の障害などは残りません。
妊娠中は神経質にならない程度に気をつけ、ゆったりとした気持ちで過ごすことがなにより大切ですね。
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