帯状疱疹は、赤い発疹のでる症状から「ただのかぶれだろう」と思ってしまう人も多いそう。
かぶれの症状との簡単な見分け方は、痛みがあるかどうかです。
高齢の方に多いと思われている帯状疱疹ですが、最近では若い世代にも広まっていると言われています。
帯状疱疹とはどんな病気なのか?症状や治療方法・感染経路をまとめました。
出典:https://minacolor.com/articles/show/2268
帯状疱疹症状・潜伏期間
帯状疱疹の症状は、小さい水疱が顔面や全身の神経に沿ってあらわれます。
小さい水疱が集まり皮膚に赤みがあり、痛みが強いです。
からだの右または左のどちらかに小さい水疱があらわれるのが特徴です。
小さい水疱が現れる前には皮膚がピリピリと痛みます。筋肉痛のような痛みを感じるという人もいます。
リンパ節が腫れる、熱が出る、頭痛といった症状も起こります。
目の周囲に小水疱が出ると、結膜炎や角膜炎を起こします。また、小水疱にはなるべく触らない、潰さないようにしましょう。
小水疱があらわれて3日後には乾燥していき、小水疱がかさぶたになると2週間程度で剥がれます。
かさぶたの状態でお風呂に入るのは心配ありませんが、小水疱が破れてすぐの皮膚は菌に感染しやすい状態ですから医師の指示に従います。
帯状疱疹は厄介で神経痛などの後遺症をのこす場合があります。
帯状疱疹の潜伏期間は2~3週間です。
帯状疱疹治療方法
帯状疱疹の治療方法は、抗ウイルス薬を内服します。症状が重い場合は点滴注射します。
痛みや皮疹には消炎鎮痛薬の外用薬や内服薬を使用します。抗ウイルスの内服薬はウイルスの増殖を抑える薬です。
発症早期に治療を始めることが、症状の改善になりますので早めの病院受診をおすすめします。
帯状疱疹は水疱が治っても、痛みが続くこともあります。
神経痛が3カ月以上経過しても治らない場合を帯状疱疹後神経痛といい、1年以上治療を要することもあります。
治療は消炎鎮痛薬に加え、神経ブロック、レーザー、漢方などの治療を行います。
高齢者の感染者では重症の場合、痛みによる睡眠障害、摂食障害、体重減少をきたし、ときに痛みによる抑うつとなるため、抗うつ剤が用いられることもあります。
帯状疱疹原因・感染経路
帯状疱疹の原因は、ウイルスの感染です。水痘・帯状疱疹ヘルペスウイルスといいます。
子どもの頃に水痘症(水ぼうそう)にかかったことがあるとウイルスが体内に残って潜んでいます。
ストレスや体調不良、過労、睡眠不足など、からだの免疫力が下がることで、神経に潜伏していたウイルスが再活性化して発症します。
帯状疱疹の感染経路ですが、帯状疱疹の患者さんが側にいた場合、まだ水痘症(水ぼうそう)にかかったことのない非感染者(小児、乳幼児)がうつり水痘症(水ぼうそう)になってしまいます。
水痘・帯状疱疹ヘルペスウイルスは水ぼうそうのウイルスと同じウイルスです。
帯状疱疹の感染者から非感染者が水ぼうそうになることはあっても、水ぼうそうの感染者からウイルスがうつり帯状疱疹になるということはありません。
帯状疱疹予防方法
帯状疱疹の予防方法には、予防接種があります。
水痘の予防接種と同じワクチンの内容ですが、打つと帯状疱疹の予防になります。
水痘(水ぼうそう)の予防接種は副作用もなく安心して打つことのできるワクチンです。
水痘(水ぼうそう)の予防接種で免疫をつくっておけば、もし帯状疱疹になってしまったとしても、症状は軽くてすみ、加齢により重症化する帯状疱疹後神経痛の痛みに苦しむこともなくなります。
帯状疱疹の予防接種は、保険がとおりませんので、費用は実費になり各病院により変わってきます。
(小児1・2歳児に対する水痘ワクチンは定期接種になっています)
帯状疱疹は、免疫力が低下するとあらわれますので十分な栄養、睡眠、休養をとりストレスをため込まないことも大切です。
まとめ
仕事や学校など、何かとストレスを感じることも多い現代。
帯状疱疹といった身体に異常がでる前に、疲れた時にはゆっくりと休息をとり身体を労わりましょう。
楽しい食事や息抜きをして、快適な毎日を過ごせるように心掛けましょう。
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