毛虫に刺されたときの対処法と応急処置の方法を解説します。
チクチクと強烈な痛みとかゆみを引き起こす原因や、腫れやかゆみを静める方法などをご紹介しています。
刺されたらすぐにやっておきたい応急処置の方法や、効果的な塗り薬の情報もお届けします。
毛虫はどんなところにいる?
蝶や蛾の幼虫である毛虫は、自宅の庭や学校・公園など木が植えられている場所ならどこにでも発生すると言っても過言ではありません。
ここでは特に注意したい、毒針などをもつ毛虫とその発生場所についてご紹介します。
チャドクガ
活動期間は4月~6月・7月~9月です。
主に椿やサザンカなどに生息し、体長約10㎜で黄褐色の身体が特徴です。
国内では一番危険な毛虫とされ、その毒針に刺されると非常に強いアレルギー反応を起こす場合があります。
ドクガ
活動期間は春~初秋です。
主に桜や梅、薔薇などに生息し、体長約40mmのオレンジ色の体が特徴です。
600万本の毒針を持ち、刺されると広範囲に症状が現れます。
イラガ
活動期間は初夏~秋です。
主に桜や梅、ケヤキなどに生息し、体長約25mmの黄緑のしま模様が特徴です。
刺した瞬間に毒液を相手に注入し、猛烈な痛みを与えます。
マツカレハ
活動期間は春~初秋です。
主に松の木などに生息し、体長約75mmと大きく、銀色の体が特徴です。
刺されると激痛が走り、その毒針は肉眼で確認できるほど太く束になっています。
ウメスカシクロバ
活動期間は春~秋です。
主に梅や桃・あんずなどに生息し、体長は約18mmでサボテンのような毒トゲが特徴です。
毒毛を空中に浮遊させるタイプではありませんが、果実や木の手入れ中などに直接触れてしまい、刺されるケースが多いです。
毛虫に刺されたらどんな症状がでる?
毛虫に刺されたら数分後~数時間後にかゆみとともにピリッとした痛みと患部周辺が赤く腫れ、さらにポツポツと細かいじんましんのような発疹が現れます。
毛虫の種類や刺された人の体質によっては、刺された患部が水ぶくれになったり、赤い発疹が全身に広がる症状も多く見られます。
刺された直後より翌日以降に症状がひどくなり、ヒリヒリとした痛みとかゆみが2~3週間続くのが特徴です。
毛虫に刺された時の対処法と腫れは冷やすと良いのか
絶対に患部をさわらない
毛虫に刺されたら、絶対に患部をさわったりこすったりしてはいけません。
皮膚に刺さっている毛虫の毛や針がさらに奥に食い込んだり、手についたものが違う箇所にまた刺さってしまうなどして、症状がどんどん広がるのを防ぐためです。
着ていた衣服を全て交換する
毛虫の毛や針は空中を浮遊しているため、皮膚だけでなく衣服やかばんなどにも付着していることがあります。
他の衣類とは絶対に一緒に洗濯をせず、ガムテープなどである程度毛の除去をしたあと、50度以上の熱湯につける・アイロンをかけるなどして毒素を変性させるのが効果的です。
応急処置のあと冷やす
患部は熱を持って赤く腫れますが、氷や保冷剤などで冷やすことにより炎症が抑えられますので、腫れだけでなくかゆみや痛みにも効果的です。
必ず、下記でご紹介している応急処置を行ってから冷やしてください。
応急処置の方法と効果の高い塗り薬
刺された時の応急処置法
1.毛虫の毛を取り除く
刺されたら絶対に患部をさわらず、目に見える毛や針をピンセットなどで取り除きます。
細かく目に見えない毛は、ガムテープなどの粘着テープをそっと皮膚に当て何度かにわけて剥がし取りましょう。
2.水で洗い冷やす
石鹸を細かく泡立て患部にふんわりと乗せ、流水で綺麗に洗い流します。
毛虫の毛が残っていないことを確認したら、氷やアイスノンなどで冷やします。
3.塗り薬を塗る
毛虫の毒針による炎症やかゆみに非常に効果的な、抗生物質の配合されたステロイド剤の軟膏を塗ります。
毛虫に刺されたら、しつこいかゆみの症状が続くのが特徴ですが、中にはひどいアレルギー症状を起こす人も見られます。
数日たっても炎症やかゆみが治まらない・ひどくなるなどの場合には、必ず病院を受診しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
これから秋にかけては毛虫の被害が多くなる季節です。
なるべく木の下は通らないようにするなど、日頃から注意しましょう。
小さなこども達にも、予備知識として伝えておくと公園遊びも安心ですね。
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