子供だけの病気じゃないりんご病ですが、大人と子供ではどんな違いがあるのでしょう。
潜伏期間や症状の違いと予防策はあるのか、気を付けたいポイントなどを詳しくご紹介します。
こどもがりんご病にかかった時の注意点などのお役に立つ情報もお届けしています。
出典http://seasons-trend.jp/?p=2526
りんご病の潜伏期間
大人も子供も感染してから1週間~3週間の潜伏期間を経て、血液中のウイルスが動きだし、微熱などの風邪に似た症状が現れます。
この時点ではりんご病と気づかないことがほとんどで、病院を受診してもりんご病と診断されるとはありません。
その後さらに1週間~10日ほどしてから本格的なりんご病の症状が現れます。
大人と子供で違うりんご病の症状
子供のりんご病の症状
子供のりんご病は比較的症状が軽いうえ、発疹などもしつこく残らないのが特徴です。
症状が軽すぎて、りんご病にかかったことを知らないまま完治しているケースなども良く見られます。
初期症状(感染後1週間~3週間後)
軽い発熱やくしゃみ・鼻づまりなど風邪のような症状が現れます。
中期症状(初期症状後1週間~10日後)
りんご病の特徴とされる両頬の赤い発疹が現れます。
おなかや手足にレース柄のような網目状の紅班が出る場合もあり、微熱とかゆみをともないます。
後期症状(中期症状後1週間~2週間)
いつのまにか顔の発疹は消え、体のかゆみなどもすべて引いていきます。
大人のりんご病の症状
成人の約50%の人がりんご病ウイルスに抗体を持っている為、大人になってからの感染は比較的少ないですが、大人は子供に比べ症状が重く完治までに時間がかかることが特徴です。
初期症状(感染後1週間~3週間後)
疲労感や微熱など風邪のひき始めのような症状が現れますが、大人の場合は比較的軽いことが多いです。
中期症状(初期症状後1週間~10日後)
りんご病特有の両頬の赤い発疹は少なく、腕や太もも・おなかなど全身にレース柄のような紅班が現れ、ひどいかゆみとむくみの症状に襲われます。
ほかにも高熱やめまい・関節痛・強い倦怠感の症状が特徴で、仕事や家事などの労働が困難なほど重症化するケースも多く報告されています。
後期症状(中期症状後3日~1ヶ月)
高熱は3日程度で治まりますが、中期症状が長くて1ヶ月ほど続きます。
しつこい紅班とかゆみ・全身の関節痛は、精神的にもかなりのストレスとなりますが、特効薬がないため自然治癒を待つのみとされています。
子供がりんご病にかからないための予防策
りんご病は自覚症状のない潜伏期間に感染力が最大となるやっかいな感染症で、集団生活が基本となる5歳~9歳の園児や小学生の感染が一番多いとのデータが発表されています。
くしゃみやウイルスのついたものに触れることで知らず知らずに感染しますが、健康な児童は感染しても症状が出ないケースも多く発表されています。
ワクチンや予防接種などもないため完全に防ぐことは不可能ですが、普段から免疫をアップさせるような規則正しい生活を心がけることも大切ですね。
こどもがりんご病にかかってしまった時は
現在、園や学校ではりんご病による登園・登校の規制をしていません。
まわりにりんご病による赤いほっぺ等の症状の子供がいる場合は、すでに自分の子供も潜伏期間に入っているかも、と考えましょう。
初期の症状が現れたら
この発熱の段階が1番感染力の強い時期ですので、他の子供たちに感染を広げないためにもできるだけ園や学校をお休みし、安静に過ごしましょう。
ここで無理をさせないことで、このあとに現れる中期の症状に備える意味でも効果的です。
中期の症状が現れたら
顔が赤くなり発疹などの中期の症状が現れたら、もう感染力は低下していますので、家族や他人に移す心配はありません。
入浴もして大丈夫ですが温めると発疹のかゆみが増し、それを掻いてしまうことで紅班の治りが遅くなりますので長風呂はやめましょう。
激しい運動による汗や日焼けなども同じくかゆみが増しますし、発疹が悪化する場合もありますので、この時期は極力安静に過ごすことをおすすめします。
高熱が出た場合
ごく稀ですが、子供のりんご病は脳炎などの合併症を起こすことがあります。
ひどい高熱などの場合は、必ず病院を受診するよう注意してください。
まとめ
5年に1度ブームが来るといわれるりんご病は、まさに今年大流行の兆しを見せています。
真っ赤なほっぺが印象的なりんご病ですが、登園・登校規制のない特殊な感染症のひとつです。
子供たちの安全と集団感染を防ぐためにも、今回ご紹介したりんご病の特徴を参考にしてみてくださいね。
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