日本人の4人に1人が頭痛に悩まされていると言われます。
なかでもくりかえし起こる片頭痛。
たかが頭痛と軽く見られがちですが、めまいや吐き気がして寝込んでしまうほど症状が重く、生活に支障が出ることも少なくありません。
頭痛薬を飲むしかない?でも薬にばかり頼りたくない、そんなあなたに片頭痛の原因と対処法を紹介します。
片頭痛にならないためにはどうすればいいのか、なってしまったときの対処法などを知って少しでもつらい症状を和らげましょう。
出典http://getnews.jp/archives/211941
片頭痛の原因は?
片頭痛の原因は、何らかの理由によって脳の血管が広がり、近くにある神経を刺激することによって起こります。
ではその『何らかの理由』とはなんでしょうか?
ストレス
片頭痛の一番の原因とも言われるストレスですが、実はストレスを受けたときに痛むのではありません。
正しくは『ストレスから開放されたときに痛む』のです。
あなたがストレスを受けると【セロトニン】という物質が大量に出ます。
【セロトニン】は身の危険を感じると血管を縮めてあなたの身を守る働きをします。ケガなどをしたときに大量出血しないためです。
ストレスから開放されると、今度は先ほど縮んだ反動で血管が急激に広がります。
そして広がって太くなった血管が周りの神経を刺激することで痛みを感じてしまうというわけです。
空腹
朝ごはんを抜いてしまったときに片頭痛が起こることがありませんか?
それは血糖値が下がってしまうからなのです。低血糖になると頭痛、特に片頭痛を起こしやすいといわれています。
低血糖による頭痛は、忙しい現代人にとってストレスと並んで大きな要因と言えるでしょう。
睡眠時間
寝不足でも寝過ても片頭痛の原因となってしまう睡眠。
じゃあいったい何時間寝たら片頭痛にならないの!?と怒りたくもなりますね。
睡眠時間については様々な説が発表されていて、どの説にもそれなりの理由があるため迷ってしまいますが、大事なのは自分に合った理想の睡眠時間を見つけることです。
何時間寝ると片頭痛を起こしやすいのかを記録してみると良いでしょう。
環境
私たちは目や耳や鼻から毎日いろいろな刺激を受けています。
この刺激があまり強すぎると片頭痛を引き起こす原因となってしまいます。まぶしい光、騒音、強いにおいなどです。
特に光については現代の照明がとても明るく、またパソコンやスマホを長時間使用する私たちにとっては注意すべき問題です。
室内の証明を白色から電球色にしたら片頭痛の発作が軽減された例も多くみられますから環境を見直してみるのも良いでしょう。
運動
急激な運動をすると片頭痛が起こることがあります。
それは脳が急激な運動を『ストレス』だと認識してしまうことが原因だと言われています。
適度な運動はストレス解消になるとも言われているだけに非常に理解に苦しむところです。
先のストレスの話の中でも言いましたが、運動しているときではなく運動から開放されたあとに痛みがでてくる人が多いようです。
また、屋外で運動をする人は強い光が原因の可能性もあります。
屋外スポーツのあと必ずといっていいほど片頭痛に悩まされていたかたが、サングラスをかけてスポーツをしたら症状が出にくくなった話もあります。
どんな症状があるのか
頭の片側が痛む
片頭痛という名のとおり片側のこめかみあたりが痛むのが特徴ですが、約40%の人は両側に痛みを感じています。
ズキンズキンと痛む
血管が広がって周りの神経を刺激するために起こる頭痛なので、脈拍に伴ってズキンズキンと強い痛みがあります。
光や音に敏感になる
普段は気にならないような光や音が気になります。
吐き気やめまいがする
広がった血管が吐き気を催す神経までも刺激してしまう場合は吐き気やめまいが起こります。
体を動かすと悪化する
頭の位置を変えると痛むことが多く、安静にしていると徐々に落ち着いてきます。
体を動かして症状が緩和される場合は、片頭痛ではなく肩や首のコリからくる頭痛を疑いましょう。
以上のような症状が月に1~2回、多い人で週に1~2回も痛みが起こります。
また1回の発作が数時間で治まる人もいれば3日も続く人もいるなど症状には個人差があります。
片頭痛に効くツボ
百会(ひゃくえ)
頭痛によるめまいにも効果的で、片頭痛以外の頭痛にも効きます。ストレスにも効果があるツボです。
清冷淵(せいれいえん)
腕や肩の痛みにも効くツボです。気持ちの良い強さでゆっくりと押しましょう。
瞳子りょう(どうしりょう)
目の疲れや充血にも効果があります。目じりにあるくぼみを押し込むようにします。
顱息(ろそく)
耳の後ろ側にあるツボで、耳鳴りなどの耳の疾患にも効くツボです。上下にさするように押してみましょう。
片頭痛が原因でめまいがする時の対処法
片頭痛が原因に関わらず、めまいには脳の病気につながるものも少なくありません。
以下のような症状がひとつでもある場合は脳梗塞の可能性もありますのですぐに救急車を呼びましょう。
・ものが二重に見える
・ろれつが回らない
少し様子を見ても大丈夫そうであれば、音や光の刺激を減らして頭を動かさずに症状が落ち着くのを待ちましょう。
片頭痛が原因で吐き気がする時の対処法
片頭痛の痛みに伴って吐き気が起こることもあります。
めまいと同様にまずは脳の病気が隠れていないかをチェックしましょう。
吐き気にとどまらず実際に嘔吐してしまう人も多いようですが、毎回嘔吐してしまうような場合は、専門家を受診しましょう。
片頭痛を防止するには
生活習慣を見直して発作を防ぐ
・食事はしっかりとる
・規則正しい睡眠を心がける
・強い光や音の刺激を避ける
食べ物に気をつけて発作を防ぐ
片頭痛を起こしやすい食べものには大きく分けて『グルタミン酸ナトリウム』『亜硝酸』『チラミン』の3種類があります。
科学調味料・うまみ調味料などと呼ばれるもので、脳の血管を広げてしまいます。
インスタント食品やスナック菓子に多く含まれているので避けたほうが良いでしょう。
血管を広げてしまいます。
ハムやソーセージの発色を良くするために含まれていることがあるので注意が必要です。
・チラミン
逆に血管を縮めてしまう作用があります。
チラミンの含まれているものを食べ過ぎて血管が縮まると、結果として反動で血管が広がってしまうため片頭痛を起こしやすくなります。
チーズ、チョコレート、レバー、キムチなどは食べ過ぎないようにしましょう。
おわりに
片頭痛の原因に思い当たることがありましたか?
知らず知らずのうちにやってしまっていたこともあったのではないでしょうか。
症状が軽い場合、まずは片頭痛が起こりにくい生活を心がけるところから始め、なかなか症状が軽減しないときや痛みがひどい場合は、たかが頭痛と軽く考えず早めに医療機関に相談しましょう。
最後まで読んでくださったあなたの片頭痛が少しでも軽くなることを願っています。
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