暖かくなってきて日差しがまぶしくなってくると、いよいよ日傘シーズンの到来です。
ところで、日傘は何のために使用していますか?日焼け防止?暑さ対策?
その目的によって、日傘の遮光率だけが高ければ良いというわけではありません。
間違った日傘選びをしないためにも、ここでしっかり日傘の種類について学んでいきましょう。
日傘の遮光率とUVカット率の違いとは
日傘には、よく「遮光率」と「UVカット率」と書いてありますよね。
正しい日傘選びのためには、この遮光率とUVカット率の違いについて、きちんと知っておく必要があります。
遮光率とは
遮光率とは、可視光線を遮断する率のことです。
可視光線とは、人間の目に見える光のことです。つまり、遮光率はどれだけ濃い影をつくるかということになります。
UVカット率とは
一方、UVカット率というのは紫外線をカットする率のことです。
日焼けの原因となる紫外線を通さないということですね。ですから、日焼けをしたくないならUVカット率にこだわらなければなりません。
日よけとして使用したい場合は遮光率にこだわりましょう。
春のポカポカ陽気の中で、あまりにも遮光率の高い日傘を使用すると寒く感じますよ。
反対に、夏は遮光率が低すぎるとジリジリ照りつける日差しを十分にさえぎることができなくなってしまいますよね。
目的に合った日傘を選ばなければならないのはそのためなのです。
UVカットの効果はどれくらいもつものなのか
そもそも、傘はとてもいたみやすいものです。
UVカットをしていなくても、生地は経年とともに痛んでいきます。
生地の経年にともなう痛みに加えて、UV加工をしている傘は、生地の傷・摩擦などで残念ながら効果は落ちていきます。
さらに、傘の機能の低下は個人の傘の扱いにも左右されます。
当然日光に当たることが多い日傘は、傘そのものが日焼けをして効果が落ちます。
外出する機会が多く、使用頻度が高い日傘は、残念ながら効果はどんどん薄れていきます。
また、日光で効果が落ちるということは、実は蛍光灯に当たっていても効果が落ちるということでもあります。
そのため、日傘を保管するときにはビニール袋などには入れずに、暗いところで保管しましょう。
生地(素材)や色によって紫外線のカット率は変わるものなのか
結論からいうと、変わりません。
生地に紫外線カット加工が施されていれば、生地の色に関係なく紫外線はカットされるからです。
色についていえば、一般的には黒が主流のようですが、黒は熱を吸収しやすいので生地そのものが熱くなりやすいという欠点があります。
白やシルバーの生地であれば、熱を反射してくれるので生地そのものが熱くなるということはあまりありません。
先ほども書きましたが、生地そのものに紫外線カット加工が施されていれば何色でも大丈夫。好きな色を選びましょう。
加工がされているかどうかは、日傘についているタグに明記されているものですので、確認してみてください。
日傘の遮光率・UVカット率以外の注意事項
日傘の遮光率・UVカット率の違いについておわかりいただけましたか?
日差しが強くなると、どうしても手放せなくなる日傘。機能にも違いがあるんですね。
ただし、油断は禁物です。
いくら日傘の機能が良くても、アスファルトからの照り返しがあることを忘れてはなりません。
気象庁のホームページによると、アスファルトでは10%、砂浜では25%の紫外線が反射するそうです。
考えているよりもずっと照り返しは強いです。日傘だけに頼らず、日焼け止めなどを併用することが一番の対策になります。
UVカット率が99%か98%かということにこだわるよりも、照り返しの10%の紫外線対策をした方が日焼けにはずっと効果的です。
気に入った日傘を手に入れて、しっかり日焼け止めなどで照り返し対策もしたうえで、楽しい外出ができるといいですね。
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