スイカの種は食べても平気なのか、誰しも一度は疑問に思うことでしょう。
また、スイカには黒い種と白い種がありますが何か違いはあるのでしょうか。
小さな万能薬、スイカの種の驚きの栄養成分とおすすめの食べ方などもお届けします。
スイカの種の取りやすい切り方も詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
スイカの種の栄養成分
スイカの実より栄養がつまった種のパワー
スイカを食べるときについ取り除いてしまうスイカの種ですが、実はスイカの赤い身よりもこの種に栄養が詰まっているのをご存知ですか?
古代エジプトでは万能薬と重宝され、その種を食べるためにスイカが栽培されていたほど素晴らしい栄養成分の持ち主なんです。
漢方では古くから、滋養強壮・止血・のどの痛み・免疫力アップ・高血圧・膀胱炎などの症状に用いられています。
主な栄養成分と効能
リノール酸
血中コレステロール値を下げたり、血をサラサラにすることで有名ですが、抗炎消作用があるためニキビなどにも効果があります。
モリデブン・銅
血のミネラルとも呼ばれるモリデブンと、赤血球の生成を助ける銅、このふたつの酵素が働き、体内の有害物質や活性酵素の除去・尿酸の代謝を促してくれます。
ビタミンB・E郡
精神を安定させる鎮静作用のほか、動脈硬化や体のサビにも効果的で夏バテを防ぐ働きをします。
スイカの種は食べても大丈夫?
黒い種
正常に受精が行われ種の核の部分である「胚」が完熟したものが黒い種となります。
外皮が厚くて固く、ふっくらツヤツヤとしているのが特徴です。
白い種
品種により違いがありますが、一般的には「胚」の成長が未完成、または受精が行われず無胚種子の場合に白い種となります。
外皮が薄くて柔らかく、ペタンとした薄い種の形が特徴です。
種は食べても大丈夫?
冒頭でもお伝えしたとおり、種の栄養価は非常に高いので積極的に食事に取りいれたいものです。
外皮の中の胚に栄養が詰まっていますので、未胚種子の可能性のある白い種より黒い種のほうが食用には向いています。
小さな種をむくのは手間ですので、塩で炒って香ばしいおつまみにしたり、ミキサーなどで粉砕し蜂蜜を混ぜたスイカの種茶にしていただくのがおすすめです。
種を取りやすい切り方のコツとポイント
スイカを切ると薄くて白いスジのようなものがありますよね?
この白いスジはスイカの実全体に栄養を運ぶと呼ばれるもので、実はスイカの種はこの「維管束」のまわりにVの字を描くよう規則的にならんで配置されています。
この並んだ種の規則に沿って切っていくと、ひと切れひと切れの断面に種が露出し、食べるときに種を簡単に取り除くことができます。
まとめ
スイカを食べるときには邪魔もの扱いされがちなスイカの種ですが、こんなに多くの栄養成分があったなんて目からうろこですよね。
飲み込むとおなかが痛くなるなど、スイカの種の古い言い伝えはすっかり返上です。
大勢で集まったときにも便利な、今回ご紹介したスイカの切り方などもぜひ披露してみてくださいね。
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