もずくは酢の物やお味噌汁など献立の脇役としてよく登場しますが、もずく自体には味もなく、ヘルシーな食材という印象ですね。
日本国内で消費されるもずくの90%以上が沖縄産ですが、沖縄では昔から「薬膳食」として大変珍重されてきたそうです。
もずくにはどんな栄養素や効能があるのでしょうか?
今回は、もずくに含まれる優れた栄養素や効能、効果的な食べ方、またダイエットにも本当に効果的なのかをご紹介します。
出典http://blog.yumefu-sen.net/?eid=895352
もずく・めかぶ・わかめの違いは?
もずく・めかぶ・わかめはどれも海藻の一種ですが、もずくとめかぶはお店で売られている形が似ているので、何となく区別がつきにくいですね。
具体的にはどんなところが違うのでしょう。下記にまとめました。
わかめとめかぶの違いは?
実はこの2つはどちらも同じ種類の海藻です。
わかめは葉にあたる部分をさし、めかぶは根元に近い部分をさします。
めかぶともずくの違いは?
この2つは全く違う海藻です。
めかぶはわかめの根元の部分ですが、もずくはわかめとは全く別の「もずく(藻付)」という食用海藻の一種です。
フコイダンの効能や1日の摂取量は?
フコイダンという言葉をどこかで一度は聞いたことがあるかもしれませんが、一体どんな成分なのでしょう。
フコイダンとは海藻全般に含まれるヌメリ成分のことで、海藻独特のヌルヌルした部分のことをいいます。
フコイダンは海藻が傷ついた時に細胞を修復したり、海面で乾燥するのを防いだり、また細菌などから身を守る役割を果たしています。
海藻の中でも、もずくにはこのフコイダンの含有量がダントツに高く、わかめやめかぶの3倍も含まれているそうです。
フコイダンの効能
・免疫力を高める効果
・アンチエイジング効果
自然治癒力を高める効果
フコイダンには人の自然治癒力を高め、体質改善をする効果がみとめられています。
アレルギーの指標である血中IgE抗体の濃度を下げる効果があるため、花粉症や鼻炎、アトピー性皮膚炎などのアレルギー症状を改善する効果があるといわれています。
また、生活習慣病全般の症状(コレステロール、中性脂肪、血糖値の上昇など)を改善する効果や、胃がんの原因といわれるピロリ菌が胃の粘膜に侵入するのを防ぐ働きがあります。
免疫力を高める効果
近年大変話題になっていますが、フコイダンには人の免疫システムで重要なNK細胞を活性化する働きが発見されています。
NK細胞の活性が高いと風邪やインフルエンザ、肺炎などの感染症にもかかりにくく、特に、がんに対する免疫力も高まることが分かっています。
アンチエイジング効果
フコイダンのヌルヌルした成分は、海藻が海面でも乾かないように保護する役割を果たしています。
そのためフコイダンには肌に保湿保護膜を作り、肌の保湿効果を高める効能があります。
また、シミやしわといった老化現象を引き起こす原因の活性酵素を抑える抗酸化作用も認められており、アンチエイジングにも大変効果的です。
1日の摂取量は?
フコイダンの1日の摂取量は1~3gが適量といわれています。
しかし、フコイダンを1~3g摂取しようとすると、もずくを3~6kgも摂取しなくてはならなく、とんでもない量になってしまいます。
そのためフコイダンの摂取には、効率的に摂取できる健康補助食品の活用が有効的です。
色々な会社からサプリメントが出ていますので適量を守り、取り入れるとよいでしょう。
もずく酢の効果的な食べ方は?
もずくに含まれるフコイダンは、お酢と一緒に摂取すると体に成分が吸収されやすいため、もずく酢は理にかなった効果的な食べ方といえますね。
また食前に摂取すると、その後の食事の脂肪吸収を抑える効果があります。
お酢と摂取する以外にも、もずくは加熱するとフコイダンが溶け出し、吸収が高まるので味噌汁やスープなどで食べるのもとても効果的です。
もずく酢はダイエットにも効果的
最近では「もずく酢ダイエット」といって、実践している有名人も多く聞かれますね。
もずくは食事の15分ほど前に摂取することで、食事の脂肪吸収を抑える効果があり、もずくがお腹でふくれ腹持ちも良いため、自然と食事の量も減らすことができます。
また、もずくは水溶性食物繊維なので、体内に入ると水分を含んで膨張し、腸を刺激し消化も促すため、ダイエットの大敵でもある便秘も解消します。
まとめ
低カロリーで健康的な食べ物というイメージのもずくでしたが、免疫力やアンチエイジング効果も高めることができる優秀な食品であることが分かりました。
もずく酢や味噌汁以外にも様々な食べ方がありますので、工夫して積極的に献立に取り入れたいですね。
最近は抗がん治療の代替療法として、フコイダンに大変注目が集まり、様々な健康補助食品が出ています。
フコイダンを効果的に摂取するために、もずくのお料理と合わせてサプリメントも上手に取り入れると良いですね。
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