前回の大流行は2011年だったため、来年の2016年は要注意の年といえるでしょう。
りんご病は3歳から12歳くらいの、主に保育園児や小学生がかかりやすい感染症ですが、比較的軽度な症状で済むことが多いようです。
しかし、今年に入ってから、りんご病の感染者が増えているとの報告もあり、保育園児や小学生がいらっしゃるご家庭は気を付けた方がよいでしょう。
今回は、りんご病にかかった場合の学校や保育園を休む期間、また、プールやお風呂はどのようにしたらよいのかご紹介します。
出典http://seasons-trend.jp/?p=2526
りんご病にかかったら学校や保育園は休む?
それでは、りんご病にかかってしまった場合、学校や保育園はどうしたらよいのでしょう。
ここでりんご病の症状の流れを簡単にまとめたいと思います。
りんご病の症状の流れ
(1)潜伏期間;感染から発症までの期間(10~20日間ほど)
(2)発症;風邪のような症状(発熱・鼻水・だるさなど)
(3)発症;頬や腕、太ももにも赤い発疹が出る
(4)回復期;症状はほとんど治まりますが、2~3週間、発疹が出たり消えたりする場合がある
りんご病の大きな特徴は、上記の風邪のような症状が出たときが、もっとも感染力が強くなる点です。
その後の赤い発疹が出る頃にはほとんど感染力がありません。
潜伏期間中は発熱や鼻水など、風邪の引き始めのような症状しか出ず、知らず知らずのうちに学校や保育園などで感染を広めてしまっているケースが多いです。
医療機関でもこの時点でりんご病と診断することが難しいため、感染力の高い潜伏期間中に、積極的な治療を行うのはなかなか難しいでしょう。
潜伏期間中、熱が出たりした場合は学校や保育園をお休みさせた方が良いでしょう。
しかし、それ以外は食事なども含め、通常通りに生活してかまいません。
りんご病感染中のプールやお風呂は?
それではりんご病に感染中、プールやお風呂はどのようにしたらいいでしょうか?
それぞれについて下記にご説明します。
プールについて
りんご病特有の赤い発疹が出ている場合は、もう感染力がほとんどないためプールに入っても問題ありません。
しかし、発疹が出る前の潜伏期間中に、もしりんご病と分かった場合はやめた方がいいでしょう。
りんご病は発疹前の潜伏期間中に、一番感染力が高くなります。
鼻水や唾液を介して、また接触によって感染しますので、健康な人と一緒にプールへ入るのは、やめた方がいいでしょう。
お風呂について
基本的には、潜伏期間中でも赤い発疹が出ている場合でも、ご自宅のお風呂に入るのは特に問題はありません。
しかし、お風呂に入って体が温まると、発疹の赤みとかゆみが強くなりますので、長湯は避けた方がいいでしょう。
できれば、発疹が出ている間はシャワー程度がいいです。
りんご病と風邪・風疹の見分け方
りんご病と風邪、風疹は症状がよく似ているため、非常に見分け方が難しいです。
りんご病と風邪の見分け方
りんご病の初期症状は、発熱・鼻水・だるさなど風邪の症状と酷似しているため、医療機関でも見分けることができません。
りんご病特有の赤い発疹が出たときに初めて、風邪の症状と違うことに気が付くことが多いです。
りんご病と風疹の見分け方
りんご病と風疹は、初期の風邪のような症状に加えて、発疹が出るという点でも症状が似ています。
異なる点としては、風疹は38度くらいの熱が出るとほぼ同時に発疹が出ますが、りんご病は、発熱よりもやや遅れて発疹が出ます。
大きな見分け方として、りんご病の発疹は頬から肩、腕に広がり、編み目模様が特徴ですが、風疹の発疹は全身に広がり、編み目模様の発疹ではありません。
りんご病も風疹も、風邪のような症状という点ではよく似ていますが、発疹の出方には大きな違いがあります。
まとめ
りんご病は幼稚園生や小学生がかかりやすい感染症ですので、幼稚園や小学校との兼ね合いが気になるところですね。
実は我が家も今年の冬に、小学生の子供がりんご病になり、やはり頬に赤い発疹が出て初めてりんご病だと分かりました。
りんご病には予防法や特効薬がありませんので、感染した場合は症状に応じた対処療法が一般的です。
子供が感染した場合、重症化することはほとんどありませんので、子供の様子をよく経過観察し、必要な対処法で病気が治るのを待つことが大事です。
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