お中元のマナーは見た目とタイミングがとても大事です。
まるで好きな人に告白するときの話をしているようですが、実は通じるところがとても多いのです。
清潔感のあるスーツや髪型がビジネスパートナーに安心感だけでなく仕事をいっしょにしたいという信頼感を持つように送り状やのしの書き方にも見た目のマナーがあります。
大切な人との記念日にプレゼントを手渡すように、季節の挨拶であるお中元も遅れることなく、マナーに沿った日に渡したほうが、気持ちが伝わります。
マナーを正しく覚えて使うだけで、恋愛でもビジネスというシチュエーションでもより良い人間関係を築くことが可能です。
あなたの気持ちがまっすぐ伝わるように、今日はお中元のマナーの送り状や贈る時期についてお話ししていきます。
出典http://you-know-m.com/oseibo7-358
お中元の贈る時期は?
お中元を贈る時期は地域によって異なります。
細かく分けるといくつかあるのですが、おおまかに送る時期がわかれるのは東日本と西日本です。
東日本では、7月上旬から7月15日まで、西日本では、7月下旬から8月15日までが一般的に目安とされています。
なぜそのようなタイムラグがあるのでしょうか?それはお中元の由来である中国の旧暦に関係があります。
中国の旧暦の7月15日がちょうど日本の新暦である8月のお盆の時期にあたるのです。
中国の旧暦どおりの東日本と、新暦に換算した西日本との違いが地域によって贈る時期を分けたのでしょう。
お中元が手元に届くタイミングが重要です。
手渡しだけでなく、お中元を郵送する場合は特に、贈り先住所の地域に合わせて到着が送れないようにする配慮が必要です。
関東から関西など地域を超えて贈る場合の例
わかりやすく例を上げてお話ししてみましょう。
例)京都にお嫁にいったA子さんの場合がお中元を送る場合
• 京都の義理のご両親(夫の両親)には8月15日まで必着
• 東京のお仲人さんには7月15日までに必着
そもそもお中元は日頃お世話になっている目上の方への感謝の意味が込められているので、決まっているお中元の時期を逃したくないものです。
つい、お中元の時期を過ぎてしまったら
それでも、忙しさに“ついうっかり”ということがあるかもしれません。
お中元の時期をのがしてしまったら、のしの表書きをかえるという方法があります。
いかにも付け焼き刃な対処に思われないように日頃の感謝を送り状に託すなどきちんと気持ちを伝えるようにしましょう。
東日本では8月上旬まで 『暑中卸見舞』または『暑中御伺』を、8月末までであれば、『残暑御見舞』を表書きとします。
西日本では8月15日を過ぎてしまったら、8月末までは『残暑御見舞』とのしの表書きにかいて贈りましょう。
取引先 会社上司への送り状の書き方
お中元を郵送する場合は、贈り物を送りましたというお知らせの送り状というはがきや封書をお中元とは別に出します。
品物が到着する前に送り状が届くようにします。
儀礼的な季節の挨拶にくわえ、あなたの日頃の感謝や敬意の気持ちをもりこみましょう。
また、いつ・何を・どこから(デパート名など)送ったのかを書き添えます。配送会社の名前や宅配追跡番号などがあれば、それもお知らせすると良いでしょう。
先方への到着日がわかれば、相手をわずらわせることなく便利ですね。
お中元を贈る時に使う『のし紙』と『包装紙』の違い
包装紙は贈り物をラッピングすることで美的効果もあり、先方の手元に届くまで汚れないようにというのが目的です。
のし紙は儀礼に基づいてどういう主旨でおくりものをしているのか、例えばお中元なのか、入学祝いなのか贈る目的のタイトルが描かれた紙のことです。
贈る品物に包装紙をかけてからのし紙をする、手渡しの際に多く用いられる『外のし』と贈る品物に直にのし紙を載せてから包装紙をかける『内のし』とがあります。
遠方に郵送という配達手段を使ってお中元を贈る際にはのし紙が配達途中で汚れてしまったり、破けてしまったりするのを避けるため『内のし』が多く使われます。
お中元ののし紙の選び方
のし紙とは かけ紙と紐の部分である水引き、そしてのしというデザイン柄のシンボルの3つからできています。
3つの中で選びのポイントとなるのが贈る状況によってかわる水引きです。
お中元には『水引き』の中のリボンのようなデザインの『花結び』とよばれるのし紙を使います。
一般的に何度あっても嬉しいことに使われる柄で、お中元の他にもお歳暮や出産祝いに使用します。
『水引き』には、この他に結び終わりが上をむいたひと結びの『結び切り』というものがあります。
一度だけで終わって欲しいこと、例えば結婚祝いやお見舞いなどがそれにあたります。
普段の生活ではあまり見かけることのないのし紙のデザイン、相手に不快な思いをさせないように間違えることなく使い分けるよう細心の注意を払いましょう。
お中元ののしの書き方
毛筆の手書きが基本です。手軽に使えるペンタイプでも失礼にあたりません。
紅白のリボン柄を境にして上書き部分に表書きとして御中元、もしくはお中元と書きます。
リボンを境にした下半分の下書き部分に贈り主のあなたの名前を書きいれます。
個人名の場合
表書きの『お中元』の文字に対してすこし小さめに書きます。苗字だけでもいいですし、下の名前まで書いてもどちらでもかまいません。
連名の場合
連名する場合は表書きの真下に上司など目上の人の名前を書いて、のこりの連名を順に左に書いていきます。
同僚など立場に目上や目下がない場合は中央にバランスよく名前が配置するように書きましょう。
贈る側の会社名や部署名などの肩書きを入れる場合
個人名の右側にやや小さめに書き添えます。
取引先の会社名を入れる場合
水引きを境にした上部、左上に表書きよりやや小さく書き込みます。
最後に
贈り物以上の“気持ち”をビジネスマナーという心遣いに包んでおくりましょう。
『とりあえずなんでもいいから送っておきましょう』だけではあまりにも寂しく、不思議とそれは相手に伝わってしまうものです。
大切な人へのきもちは相手の喜ぶ顔を思い浮かべながら贈り物を探すワクワク感だったり、感謝の思いをしたためる手紙にもやどっています
思いをかたちにしたあなたの色がプラスされることで、たまらなく素敵な、印象に残るお中元になることでしょう。
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