大人がかかるりんご病の症状について詳しくご紹介します。
こどもの病気だと思ったら大間違い、大人のりんご病は段違いに重症なんです。
大人特有のあの強烈なかゆみと関節痛などの症状のほか、気をつけたい予防策などもお届けします。
出典http://kosodate-kaiketsu.com/news/ringo-byo/
りんご病とはどんな病気なの?その原因は?
りんご病とは
正式名「伝染性紅班」と呼ばれるりんご病は「ヒトパルボウイルスB19型」なるウイルスによる感染症のひとつです。
おとなの50%以上が幼いころに感染を経験することで免疫を持っていますので、主に免疫のない幼児やこどもたちがかかる病気として有名です。
りんご病の原因
感染者の咳やくしゃみによる飛沫感染と、ウイルスが付着した手や物を触ることによる接触感染でりんご病のウイルスが感染します。
強いウイルスではないため感染力は高くありませんが、寝不足や過労・風邪気味など免疫力の低下が感染の原因となることが多いです。
りんご病の大人の症状
発熱・咳・鼻づまり
りんご病の自覚症状がない、発症1週間~10日前の時期にウイルスの血中濃度がピークを迎え、微熱や咳など風邪のような症状が現れます。
実はこの時が一番感染力が高いのですが、本人も風邪の引き始めかな?という程度の症状なので、二次感染の予防はたいへん難しいものとなります。
発疹・かゆみ
顔の両頬に鮮明な赤い発疹が現れた後、腕や太もも・ひどくなると全身にレースのカーテンのような紅班の症状が広がり激しいかゆみが伴います。
おとなの場合、頬の赤みが出ないまま体の発疹がひどくなるケースが一般的で、完全に紅班が消えるまで3~4週間ほどかかります。
重度の関節炎とむくみ
家事や労働に支障が出るほどの猛烈な関節炎の痛みと、その影響であらゆる箇所がパンパンにむくむ、といった症状が現れます。
関節炎とむくみの症状は2~3日で治る場合がほとんどですが、ひどい場合には2週間~4週間続くこともあります。
めまい・倦怠感
りんご病のウイルスは貧血の症状を悪化させると共に、全身に熱がこもったよう状態を引き起こします。
めまいや吐き気、風邪をひいた時のような激しい倦怠感が1週間~10日続きます。
慢性感染
免疫不全・溶血性と診断されている人の場合、赤い発疹が出ないまま慢性感染を起こし、重度の貧血症となることがあり注意が必要です。
大人がりんご病にかからないための予防策
りんご病にはワクチンや特効薬がないため、一般的には自然に症状が改善されるのを待つのみとされています。
そのため、完全に予防できないというのが現実なのですが、いくつか気を付けたいポイントを集めましたので参考にしてみてくださいね。
うがい・手洗い・マスクを徹底する
インフルエンザの季節と同様ですが、入念なうがいによりのどの粘膜を強くし、丁寧な手洗いといマスクを付ける習慣でウイルスを跳ねのけましょう。
乾燥させない
りんご病のウイルスは乾燥を好む反面、湿度が高いと脅威がダウンする性質を持っていますので、部屋やのどの加湿を心がけると感染力が低下し効果的です。
りんご病の免疫があるか知る
幼少期にりんご病にかかっている人には免疫があるため、りんご病の再感染はほとんど見られません。
自分の免疫を知っておくことも、感染症から身を守る手段としておすすめです。
まとめ
この夏りんご病は都市で大流行の兆しを見せており、要注意ウイルスとして行政も注意を促しています。
特に大人のりんご病は、その症状も期間もとても長く重症になりがちですので、日頃から気を付けたい感染症のひとつです。
こどもだけでなく、わたしたちもうがいや手洗いなどの習慣を身に付け、ウイルスから身を守りましょう。
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