キリスト教の葬儀に参列した経験のある方は少ないかもしれません。
日本の葬儀の9割は仏式といわれていますが、葬儀のお知らせは突然やってくるもの。
服装やマナーを知らないまま参列すると失礼にあたりますのであらかじめ知識として覚えておくと良いですね。
キリスト教は仏教と死に対する考え方が違いますので、弔電やお悔やみの言葉を伝えるときも注意が必要です。
今回は、キリスト教葬儀の服装マナーと弔電文例についてまとめました。
出典http://kibasousai.jp/blog/652/
キリスト教葬儀の服装マナー
キリスト教には宗派がさまざまあり、代表的な宗派はカトリックとプロテスタントです。
葬儀そのものの流れに多少の違いはありますが、服装のマナーはどちらも同じです。
キリスト教葬儀の服装マナー
キリスト教の葬儀の服装マナーは、仏式の葬儀と同じ考え方で問題ありません。
喪服やダークスーツなどで参列しますが、靴やアクセサリーなどの小物はマナーを忘れやすいので注意しましょう。
男性の靴や小物のマナー
女性の靴や小物のマナー
ストッキング・靴下・ハンカチはこちら
男性の葬儀の服装マナー
喪服もしくは黒のスーツが一般的です。
スーツはシングル・ダブルどちらでも良いですが、ズボンのすそは折り返しのないものを選びましょう。
靴はもちろん、スーツも光沢のないものを選ぶのがマナーです。
ワイシャツはシンプルな白、ネクタイは黒を選びましょう。
女性の葬儀の服装マナー
喪服もしくは黒のアンサンブル・ワンピースなどが一般的です。
スカートで参列する場合には、座ったときにひざが隠れる丈の長さを選びましょう。
髪型は顔に髪がかからないようシンプルにまとめるのがマナーですが、カジュアルな印象にならないよう耳より下の位置でまとめましょう。
キリスト教葬儀の弔電
キリスト教に関わらず遠方で葬儀に参列できず、やむなく弔電でお悔やみの言葉を送る人もいるでしょう。
しかし、キリスト教では死そのものに対する考え方が仏教とはちがいます。
「死は不幸なものではなく神のもとへ行くこと」とされ、悲しいだけのできごとではないととらえられています。
命の終わりではなく、神からいままでの罪をゆるされ永遠の命を与えられる、と考えられています。
そのため弔電を送る時も仏教とは異なる言葉を選ぶ必要がありますのでご注意ください。
キリスト教葬儀の弔電を贈る場合の注意点
悲しみの言葉は不要
仏教の弔電では「ご愁傷さまです」「ご冥福をお祈りいたします」などの言葉がよく使われますが、仏教では「死は人生の終わり」と考えられているためです。
キリスト教では「死は永遠の命のはじまり」とも考えられていますので、「ご愁傷さま」「ご冥福」などの悲しみの言葉は使いません。
神のもとで安らかに過ごすことを祈る言葉や、遺族に神のご加護があるよう祈る言葉を使います。
宗派による呼び方の違いがある
キリスト教には宗派があり、代表的な宗派はカトリックとプロテスタントです。
カトリックでは死(神のもとへ行くこと)を「昇天」、プロテスタントでは「召天」と表現します。
葬儀のお知らせを受けた時にあらかじめ確認しておくと良いでしょう。
キリスト教葬儀の弔電文例
弔電は贈りたいけどお悔やみの言葉がうかばない・表現がむずかしい…とい感じるかたも多いでしょう。
ここではキリスト教の葬儀に贈る弔電文例をご紹介します。
キリスト教葬儀の弔電文例
まとめ
いかがでしたか?
キリスト教の葬儀では服装マナーは仏教と同じですので、急なお知らせでも参列することはできそうですね。
しかし、仏教とキリスト教では死に対する考え方がちがうため、なんと声をかけたら良いか戸惑う人がほとんどでしょう。
キリスト教では死は「悲しいことではなく祝福」ともとらえるそうですが、決してめでたいことではありません。
「故人に出会えて感謝しています」「安らかにお眠りください」などの言葉を、仏教の葬儀でも使うように心がけるとよいでしょう。
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