食中毒の症状と潜伏期間は?食あたりの種類と原因や発症期間

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food poisoning

春になってだんだん陽気が良くなってくると、食中毒に気を付けたい季節ですね。

食中毒には種類があり潜伏期間や症状も様々ですが、一歩間違えると命にもかかわる怖いものです。

食中毒というと飲食店が原因と思われがちですが、毎日、食事をしている家庭でも、多くの食中毒が発生しているようです。

家庭での食中毒は感染者が家族内ですんでしまい、比較的症状が軽いことが多いため、風邪などと間違われ見過ごされてしまうことが多いようですね。

毎日の食事をとる家庭での食品の取り扱いには充分注意をして、これからの食中毒が発生しやすい季節を上手に乗り切りたいですね。
出典http://www.ryo-junbi.com/330/post_19.html

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目次

食中毒の種類

食中毒

出典http://www.city.nagoya.jp/kenkofukushi/page/0000006319.html

食中毒のうち、約9割は細菌やウィルスなどの微生物によるものが占めています。

代表的なものとして下記があります。

感染型

摂取した原因菌が腸内で増殖することが原因で発症します。

・カンピロバクター
・腸炎ビブリオ
・サルモネラ

毒素型

食品内で原因菌が増殖し、つくられた毒素を摂取することが原因で発症します。

・ボツリヌス菌
・セレウス菌(嘔吐型)
・ブドウ球菌

生体内毒素型

摂取した原因菌が腸内で増殖し、毒素が作られることが原因

・腸管内出血性大腸菌(O157など)
・セレウス菌(下痢型)
・ウェルシュ菌

主な食中毒の症状や潜伏期間

カンピロバクター

① 症状
初期症状は腹痛や不快感、その後、嘔吐や下痢がおこります。

② 原因食材
鶏肉

③ 潜伏期間
2~7日と長い

④ 発症期間
1週間以内にほぼ完治

腸炎ビブリオ

① 症状
嘔吐、腹痛が主の症状ですが、下痢、粘血便、発熱、しびれ、チアノーゼといった症状もあります。

② 原因食材
魚介類
海中に生息する菌のため、菌が生息する海で捕獲された魚介類が汚染されます。

③ 潜伏期間
12~24時間

④ 発症期間
2~3日でほぼ回復

サルモネラ

① 症状
38度ほどの発熱、嘔吐、腹痛、下痢などの症状が急激におこります。

② 原因食材
食肉、卵
動物の腸内に生息し、動物の解体時に食肉が汚染されることで感染します。

③ 潜伏期間
1~5日間

④ 発症期間
4~7日間でほぼ回復します。

ボツリヌス菌

① 症状
発声困難、起立不能などの神経障害、呼吸困難などが起こり、致死率が高いです。

② 原因食材
発酵食品、缶詰、瓶詰、はちみつ
酸素のない環境で増殖できるのが特徴の菌です。

③ 潜伏期間
6~15時間

④ 発症期間
毒素の量によって軽度なら2~3時間、重症だと完治するまで、2週間ほどかかります。

セレウス菌(嘔吐型)

① 症状
嘔吐や吐き気、下痢が主な症状ですが、比較的軽い症状で済むことが多いです。

② 原因食材
穀類やその加工品(チャーハンなど)
穀類に常在する菌で、チャーハンなど長時間室温に置いておくと繁殖することが多い菌です。

③ 潜伏期間
非常に短く30分~6時間で発症します

④ 発症期間
比較的症状は軽く、1~2日で回復します

ウェルシュ菌

① 症状
激しい嘔吐、下痢が主な症状で、重症化すると粘血便もあります。

② 原因食材
穀類やその加工品(おにぎりなど)
人の手などに多く常在する菌で、おにぎりなど素手で握った場合に感染する例が多くあります。

③ 潜伏期間
2~4時間

④ 発症期間
だいたいは1~2日間で回復します

腸管内出血性大腸菌(O157など)

① 症状
腹痛・血便

② 原因食材
牛肉
動物の腸内に生息している菌のため、解体途中で食肉などが汚染されるケースが多いです。

③ 潜伏期間
数日

④ 発症期間
3~9日間と長い

セレウス菌(下痢型)

① 症状
下痢

② 原因食材
様々な食品より感染

③ 潜伏期間
8~16時間

④ 発症期間
比較的症状は軽く、1~2日ほどで回復

ウェルシュ菌

① 症状
下痢、腹痛、嘔吐

② 原因食材
加熱調理食品(カレーなど)
不適切な温度管理によって菌が増殖します。

③ 潜伏期間
8~22時間

④ 発症期間
一般的に症状は軽く、1~2日回復

食中毒の予防方法

食中毒

出典:http://www.city.yokohama.lg.jp/konan/health/esei/e-alarm.html

食中毒は保健所へ届け出があるだけでも、年間1,500件前後、人数でいうと30,000人ほど発生しているそうです。

届け出のないものまで含めると、この100倍以上発生しているともいわれています。

お年寄りや乳幼児など抵抗力のない人にとっては、命にもかかわることですので、日々の食品の取り扱いには十分に注意したいですね。

家庭での予防方法について下記にまとめました。

食中毒を防ぐための3大原則

・細菌を付着させない

・細菌を増殖させない

・雑菌する

細菌を付着させない

・肉や魚など汁が出るものは分け、ビニールに入れて持ち帰り、他の食品につかないようにしましょう。

・帰宅時、食事前、生肉・魚・卵を取り扱ったあと、トイレあとには必ず手洗いをしましょう。

・二次感染をしないようまな板などは食材ごとに使い分け、生ものを扱ったあとは熱湯消毒をしましょう。

細菌を増殖させない

・生ものや冷凍食品を買ったときは、なるべく早く冷蔵庫や冷凍庫へ入れましょう。

・食材は適正な温度で管理しましょう。(冷蔵10度以下、冷凍-15度以下)

・まな板、包丁、スポンジ、たわしなど洗剤でよく洗い、消毒をしましょう。

雑菌する

・加熱する際は中心部分が75度以上になるようにし、1分以上を目安としましょう。

・生で食べる野菜やくだものは流水で十分に洗浄しましょう。

・塩素系の漂白剤で殺菌できるものは殺菌し、食器や調理器具、布きんなど清潔に保ちましょう。

まとめ

家庭での食中毒は、本当に基本的なことの積み重ねで予防することができます。

食中毒の原因となる細菌やウィルスはけっして特別なものではなく、人や動物、食材など私たちのごく身近に存在しているものばかりです。

食中毒の原因菌についての正しい知識を身につけ、体内に取り込まないよう常に気を付けることが大事ですね。

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