お中元のギフトには昔からの定番がありますが、最近ではさまざまなシチュエーションにこたえてくれる個性的なものもたくさん増えてきています。
ふだん見過ごしてしまうようなまわりで起きている小さなことに好奇心のアンテナをはりめぐらせてみましょう。
贈り物を選ぶ際に役立ちそうなひとの嗜好、たとえば何色が好きで、好物の食べ物は何かなど、ヒントは身近にたくさんありそうです。
きょうはそんなお中元のギフト選びのこつと目上の人に贈るお中元の手渡しマナーもふくめてお話ししていきます。
出典:http://woman.mynavi.jp/article/140223-30/
そもそもお中元とはどんなしきたり?
お中元は中国の年中行事である上元、中元、下元の三元から伝わってきたものと言われています。
もともと中国の中元とは、人間を愛し罪を許す神様の誕生日である旧暦7月15日を祝う日でした。
中国の旧暦の中元の時期が日本の生前の霊をうやまい懐かしむ新暦8月中旬のお盆の時期にちょうど重なることからこの時期を中元と呼ぶようになりました。
日本のお盆とは仏様に生前元気だった頃の祖先の好物だったお菓子や季節のフルーツなどをお供えし、感謝そして冥福を祈るものです。
そのお供え物としてお菓子や果物を送る習慣が、現在のビジネスやプライベートでお世話になった人に感謝の気持ちを込めて贈り物をするお中元としてひろまりました。
取引先へ贈る場合の相場とギフト例
一般的にお中元の予算は平均して3000〜5000円程度といわれています。
業務の一環として事務的に贈るのではなく、相手に喜ばれるものを差しあげたいですよね。
まず、お中元を贈る先方の会社の雰囲気や情報をリサーチしましょう。
人数によってはボリュームがあるほうがいいかもしれませんし、または話題性のあるものの方が喜ばれるかもしれません。
すでに好物の定番のお菓がある場合や、新しいものが好きな社風の場合は最近人気のものを選ぶなど相手に対する思いをお中元にたくして表現すると良いでしょう。
様々なシチュエーションを考えながら、相手に気持ちが伝わる贈り物をえらびましょう。
・ビールや清涼飲料水
・わけやすく個別包装されたデザート
・無農薬の健康志向の素朴なお菓子や果物
・テレビで話題、行列が出来るお店のお菓子
・その土地でしか味わうことができないふるさと銘菓
・ご当地グルメな名産品
肌質や愛用ブランドをあまりとうことがないハンドクリームやリップクリームなど毎日使う消耗品
会社上司へ贈る場合の相場とギフト例
ビジネス上で贈るお中元の相場目安は3000円から10000円程度です。
お世話になっているので、少しでも値がはるものを贈りたい気持ちは理解できますが贈る方も受け取る方も負担になってしまってはお互いに気疲れが残ってしまいます。
一般的に高価なものを贈る傾向がありますが、感謝の気持ちが一番です。自分への負担も考慮し、無理のない範囲で選ぶと良いでしょう。
お中元マナー・お中元として避けたほうがよいもの
生菓子など賞味期限が短いものは避けたほうが良いでしょう。
お漬物や発酵食品など、臭いによって嗜好があるものは避けましょう。
業務の差し支えになり迷惑となってしまう場合もあります。
絵画など場所をとるものは避けましょう。
オフィスのインテリアや先方の趣味とあわない場合もありかえって迷惑になりかねません。
お中元マナー・取引先や会社上司への手渡しの仕方
最近ではオンラインやデパートから直接、宅配便などをつかって贈る事も多くなりましたが、机を並べている上司であれば手渡しする方が気持ちが伝わります。
会議の前や企画提案がせまっているときなど業務に差し障りのない時間を見計らうことも大切です。
購入した時の紙袋で持参しても構いませんが、正式には風呂敷に包み直していくのが礼儀です。
風呂敷の場合の渡し方
本来、贈り物を渡す時は風呂敷で包んで渡すのが正式なマナーです。
風呂敷は渡すまで品物が汚れないようにという配慮からうまれたものなので、手渡しする際には外してもちかえります。
紙袋の場合の渡し方
デパートや購入した時のお店の紙袋の場合は、そのまま渡さず、紙袋から出して渡します。
風呂敷、紙袋どちらの場合でも、そのまま渡すのはタブーです。
渡す時はまず自分がのし紙が読める方向で持ち、時計回りに90度を2回くりかえし半回転させます。
最終的に相手にのし紙が読めるよう方向になった時点で両手を添えて渡しましょう。
添える言葉
渡す時に添える言葉も大事です。言葉を選び、日頃の感謝を口にしましょう。
よくあるフレーズの『つまらないものですが、、、』は時として否定的にきこえがちです。
『感謝の気持ちです、ご笑納ください。』や、『いつもお世話になりましてありがとうございます。どうぞお納め下さい。』などポジティブな表現を使うようにすると好印象です。
最後に
贈り物とは相手に対する日頃の感謝です。
感謝の気持ちにあなたのセンスをプラスすることによって相手への思いやりが通じ印象に残ります。
大切な気持ちをセンタシュートで受け止めてもらえるようにビジネスマナーをわきまえながらお中元選びができると良いですね。
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